2019年の春、修士2年生のはじめ、人生最大級の挫折をした。(ヒント: 恋愛)
挫折の原因は考えだせば沢山あるが、「自分に自信がない」ことを理由とした。
さて、自信をどうやって持とうか、その時の僕は「いくつか目標を立ててそれを達成していくことで付いていくバッジのようなもの」と言う自信の定義をした。
その際に掲げた目標は以下の3つ。
国際会議論文投稿
マラソン自己ベスト更新
海外留学
その当時進めていたテーマがあって、いつまでにまとめて投稿するかはあまり考えていなかったが、慌ててまとめて投稿することにした。そこからの数ヶ月間はかなり追い込んで、締切直前は研究室に泊まり込んで数値実験と論文執筆を行い、なんとか投稿できた。数ヶ月後査読結果が届き、採択され、ロサンゼルスでの国際会議に出席し発表することができた。(これがコロナ前最後の海外滞在となった)
マラソンはそれ以前に2回完走した経験があった、1回目は初めてと言うこともあり右も左も分からないので序盤かなり抑えてレースに入ったところそれが功を奏しなかなかいいタイムでゴール。2回目はそれ以上を狙いに行きすぎ、ハーフマラソンであればいいタイムであったが後半完全に失速し、1回目を下回るタイムだった。2回目のレースから3年経っておりかなりブランクがあり、少しずつ練習して調整用のハーフマラソンに臨んだ時に左足の腸脛靭帯を痛めてしまった。そこから練習量を落として少しずつ調整して本番に臨んだが、途中で痛みが再発し、完走はできたものの2回目のタイムにすら届かなかった。
短期留学は2回ほど、より短いワークショップや国際会議を入れるのであれば10回ほど海外に行っていた。漠然といつか行きたいと思っていた長期の留学を行ってみたいと思い、指導教員の友人を通じてドイツのとある研究機関を紹介してもらい、面接を無事通過し、留学用の奨学金にも採択され、次はビザ申請というタイミングで新型コロナが世界的に流行し、僕の留学計画はご破産となった。
以上の通り、結果だけ見ると1勝1敗(1不戦敗)であり、バッジが十二分に増えたとは言い難いが、論文投稿とマラソンを終えた時に、「こんなもんじゃない、もっと自分はできた」と言う自分の可能性を信じると言う文字通りの「自信」が生えていた。
迷惑をかけた人がいたことを忘れてはいけないが、挫折自体は僕の中では間違いなく必要な経験だった。