ポジション
画像生成AIが仕事に利用できるか模索するも、現時点では私の仕事には利用できないと考えている。Chatgptは調べ物の補助として仕事に利用している。
最近出たAI(モデル)について
bing,NAIv3,AnimagiXLを触ったが、NAIが頭一つ抜けてる印象だ。
NAI(NovelAI diffusion V3)は適切な指示を出せば概ね指示通りの画像を返してくる気がする。SDXLベースで学習しているせいか、モデルの理解度が高い。ただしモデルの理解の範疇になければ、細かい指示は意味がないし、更新頻度もサービス依存なので、ローカルにも生成環境があった方がよかった。
AnimagiXLはNAIに劣るものの、細かい指示もまあまあ再現してくれるし、Loraが作れるので対応力もある。流石にNAIと比べると細かい部分が破綻していることが多いが、1.5と比較すれば大きめサイズのアニメ風画像がLoraなしでもローカルで出るのがヤバい。ただし細かい部分は破綻するし、なんならNovelAIで破綻した部分を直すのもありだった。
bing(DALL-E3)は、最初期に触った。対話してイメージを作成するのは面白い試みではあると思うが、あまり精度がよくはない。あくまでイメージで何かを伝える時に限られそう。スライドの挿絵レベルであっても、再現性がないので使い捨てレベルでよければ…という感じだった。法的に問題ないように規制は多いしクオリティは安定しないものの、対話して画像を作るのはおもしろかった。
著作権をめぐる争いについて
特にTwitterで、イラストレーターやIPへの嫌がらせを含む形で絵柄を真似て放流する輩がいるようだ。(観測してるけど言及したくない)
現状では、イラストレーターやIPに対する名誉毀損で訴える、という後手の対策になるため、イラストレーターはどうにか先手であれこれできないか思案している人が多そう。ただし学習自体は合法な上、現行の著作権が絵柄そのものを保護してないうえ、二次創作との関係もあって止めるのが無理そう。学習に使えないようにする毒データも無意味と聞く。
ということは後手を簡単かつ強力にする必要があるのだが、これは表現の自由とも関わるうえ国がAI推進しているため、法律など国による規制は無理筋だろう。漫画の海賊版に対抗するABJのような組織を作ってそのため、団体を作って、嫌がらせに逐一対処する必要があるだろう。誰も頭をやりたがらないかもしれないし、著作権を正確に理解している人が頭に立ち、AIを仕事に取り入れている人も組織に属することになると思うが。
その他
これから国内で第三者に提供するAIに対してはある程度の規制が入ることになるかと思ったが、そんなこともなく、さらに過激なユーザに対しての対応も企業レベルでまちまちなので、強いところしか残らなそう。
Adobeは何の規制もなく自称パブリックドメインの画像を使っても何もなく終わってるし、国内ソフトには突撃して機能停止するし、突撃してるユーザは著作権について改めて勉強してほしい。あと、AIを提供している企業を叩いても、安定した仕事や賃金にはつながらない。
そういえば、AIイラストが跋扈してイラストレーターへの仕事が減るよう流言があった。
たしかにAIイラストを誰でも描けるようになったらイラストレーター直でのctocの仕事(skebとか)は減るかもだけど、細かいディテールやイラスト技法の知識、法知識、納品する形式や契約によっては逆に増えると思う。だって一般化したらユーザの目は肥えるし、生業としてやってる人は継続した取引もニッチな対応もしやすいから。(ただし、自動化すると半可通が値切る問題は他業界でも根深いので…)
AIイラストは、それ単体ではAIイラスト以上の価値がほとんど出せないので、「誰も描いてくれないけど絵が描けないから、ある程度の破綻を見逃した上で(ひとりで、あるいは誰かと)こっそり楽しむ」以上のものにはならない。他人がお金を払ってくれるのは、本当に大変なのだ。