年始の気持ちの騒がしさをしずかに考えてみる

じゃん子
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しばらく時間が空いてしまったのは、年末にいろいろやることが立て込んでしまったからで、隙間時間を縫ってジョギングに行ったり読書をしたり映画を見たりはしている。

年末最後にファン・ジョンウンの『百の影』を読んだ。

この世界を、社会を満たす暴力について考え続けている作家が描く、「それでも誰かと手を取り合いたい」という物語だと思って読んだ。

そうだこれからは、「それでも」と思いながら生きていく。

もしかしなくても未来は暗い。世界中の戦争、差別、弾圧、増税と値上げで生活は苦しいのに人々は自分が下位と定めた人間を容赦なく叩き潰そうとする。日本も変わらない、というかどんどん状況がひどくなる。どうしたってしんどい、生きているだけでしんどい。

それでも、生きていかなければ。「それでも」と思いながら生きていこう。隣国の、年の近い女性が描いた物語が、そう思わせてくれた。それがとてもうれしかったし、マストドンに短くその気持ちを書いた。

そして年明け、立て続けに様々な災害と事件が起きた。

正直に書くと、不安で仕方がない。本当はSNSからも離れたほうがいいのかもしれない。起こってしまったことに対する無力、これから起こるかもしれない恐ろしいことに対する不安でおそらく視界がおかしくなっている。年始に楽しいメールも来たけれど、少し厳しいメールも頂いて、送り主がとても優しい方だと知っているのに、行間から勝手な揶揄を読み取ってしまう。

暖かい場所で眠っていいのか、年末から行く予定を立てていた健康ランドに行ってもいいのか、私は嫌われていないか、今年から始まることで下手を打っていないか。

こうして書いてみるとだいぶ参っているなあ。多分これはPMSのせいもあるし、あとSNSで相互だった人が羽田の事故で泣き叫ぶ小さな子に対してとてもひどいことを言っていて、それに耐えられなかったのもある。ブロックしたんだけど、発言が忘れられずに何度も考えてしまう。

絶望しないように、「それでも」と思いながら、生きていけるだろうか?

そろそろ筆を置くけれど、この混乱した文章は残しておこう。

しずかに自分について考える場所があって、よかった。

@django37564
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