ロシア界隈の方は知ってると思いますが、ロシアはLGBTにめちゃくちゃ反対していますよね。「ロシアにおける同性愛宣伝禁止法」なんてものもあったりして、めちゃくちゃ生きづらそうですね。
マイノリティであるかはさておき、セクシャリティの選択肢が開かれた状態で自分の在り方を決めたい自分にとってはものすごく相容れない状態です。
そんなこともあり、当事者の方の中でも生きづらい人は国外に行ってしまうだろうし、ましてやロシアには腐女子とかも少ないんだろうな〜とか思ってたんですよ。
そんなことを思っていた矢先、出会ってしまったんですよ。ЛВПГという魔境に。
ある日、«Я шагаю по Москве»(私はモスクワを歩く)という映画の劇中歌をYouTubeで漁っていた時に、可愛いらしいイラストの男の子二人が登場する動画を見つけたのです。
まあ〜可愛らしい、動画主のオリキャラかな?とと思いコメント欄を見ると「これはあの作品の二人がモスクワで一緒に過ごせた世界線のファンフィクション(要は二次創作)を元に作りました」という主コメントが…
え!?二次創作!?っていうかロシア人もアッシュと英二が平和に暮らしたりゲゲ郎と水木が平和に子育てするみたいな平和if二次創作するんだ、、、と衝撃を受けました。
どうやら«Лето в Пионерском галстуке»(ピオネール・スカーフの夏)という作品らしく、ネットで調べてみるとなんとロシアでは18禁指定とのこと。
性描写がものすごく苦手な自分にとっては残念なニュースに思えたものの、実は作品自体はプラトニックであることが発覚。
なぜ18禁なのか?それはどうやらこの作品が政府が子どもに不適切としているかららしいです。 ニキータ・ミハルコフという映画界の大御所もこの作品を批判したりしていて、結構政府寄りの人間はこの本に否定的な印象を受けました。
↓こんなニュースもあったようです。
でもSNSでは二次創作が大盛り上がり。小説、イラストやアニメーション、漫画で該当作品の二次創作をやっている人がわんさかいて、そこに「二人が幸せに過ごす世界線を見たかった😭」みたいなコメントが付いてたり、男女問わず小説の感想を語る動画をTikTokに上げていたり。
そんな盛況ぶりを見て私は思いました。
うわ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜、混ざりてぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜
と。
仕事でもロシア語を使う見込みは0で、無用の長物となってしまう外国語学専攻の肩書き。それをオタク趣味で使えるかもしれないと思うとめちゃくちゃ脳汁が出るのです。
いっそもう私が翻訳して、この作品の日本人オタクを増やす方が良いのでは?という思考に陥りこの小説を和訳することにしました。
なおРоман(長編小説)なのでアホほど長いです。今1/119頁を訳しましたが果てしなくしんどいです。
なので、今後もしロシア文学界でこの作品の日本語版を出版しようとしてる人が出てきたら教えて欲しいです。すぐさま翻訳やめるので。
もし誰も出てこなさそうだったら、数年以内に翻訳したものをネイティブに監修してもらい、同人誌としてコミケにでも出したいと思っています。
それが実現しそうなら、装丁とか表紙イラストとかを自分でやりたいなあ…