こんな場所に書くなよ

domo_no_hito
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ssf06 あとがき

こんばんは、こんな時間にすみません。domoです。この度は『TRICK!TRICK!?TRICK!!』『魔王軍アンティーカがやってきたり全アイドルがわちゃわちゃする本』『我儘なまま レポ本』および、『iDOLS DON'T CRY』をお手に取っていただき、大変ありがとうございます。

今回イベントでdomoが寄稿させていただいた作品のあとがき、あと語りになります。作品を純粋に楽しむ上で蛇足になる内容もあるかと思いますので、味がしなくなるまで楽しんでいただいたうえでお読みください。

『TRICK!TRICK!?TRICK!!』

普段から仲良くさせていただいているメンバーの本です。はじめ、シークレットゲスト的な枠でお呼びいただき、色々あって寄稿2枚+表紙のお手伝いさせていただきました。

ミッドナイトモンスター透

普段描かない顔アップの絵なので、ポーズ悩みました。ホラー的な存在にはぐわしをさせておけという家訓を基づいてぐわしをさせました。アップ絵はやはり瞳のディテールが見せ場ですので、試行錯誤してみましたがどうでしょう。また挑戦してみたい絵柄でもあります。

あさふゆあさ

せーみさんからいただいたラフをもとに描きました。時間帯や雰囲気の指定などが細かくて、イメージを膨らませやすい素晴らしいラフでした。自分の絵柄に落とし込むにあたりラフより少し情報量を足したかったので、2人のあさひには鍋/アイスという対照的なモチーフを加えました。テーマのハロウィンである10月末は、冬の足音が聞こえるもののまだ暖かな日もあるので。アイドルあさひは自分が食べたかったアイスを冬優子に差し出して、今何月だと思ってんのよと往なされている一方で、ミッドナイトモンスターあさひは鍋を持ってきたものの気付かれていないという三者のすれ違い感がちょっとしたストーリーに見えていればいいなと思います。テクニカルな話をすると、このストーリーを明度の視線誘導などでもう少し強調してあげたかった。

ラフ提供:電気椅子とノクチル(絵:蜿木ぬらさん)

ハロウィンテーマの本ということで、ミッドナイトモンスターが多いことと予想して、衣装に頼らないスプーキーな絵が欲しいなと思いラフを切りました。ノクチルは関連して思いつくワードとして、青春、透明感などと並んで、逸脱、ロックみたいなのもあるので、後者のイメージで囚人服、また雛菜さんにセクシーな衣装を着て欲しかったので看守のモチーフを採用しました。透→スケルトン→電撃の連想も入っています。透は電撃によって気を失うと口からミジンコが出てきます。看守服がはだけているのに全然えっちじゃない点、小糸ちゃんの表情とか樋口円香が弱そうなのも見どころです。ぬらさんがこの辺りを汲み取ってしっかり仕上げてくださりいいイラストになりました。ありがとうございます。

『魔王軍アンティーカがやってきたり全アイドルがわちゃわちゃする本』

まずは、主催のかぼちゃさん、お忙しい中原稿サイズ何度も確認して本当にすみませんでした。

私が寄稿の際まず考えるのは、その方の本でしかできない表現をしよう、ということだったりして、今回はそれをたくさん詰め込めて楽しかったです。本のテーマを魔王軍アンティーカが現実に来る話と伺いましたので、魔王軍とアイドルから一名ずつキャラクターを出すこと、あちらとこちら世界の文化的なギャップをテーマと決めました。かぼちゃさん漫画の幕間として読める感じになり、実際に本で読んだときは嬉しかったです。お遊び要素として、パラパラまんがでお馴染みのかぼちゃさんの本なので、パラパラサイズっぽく描きました。一応補足すると、コマをパラパラサイズ風に書いただけで、本当にパラパラに掲載するつもりだったわけではないです。その証拠にヌリタシとかない。原稿サイズを間違えていたのは本当です。

我儘

中の人の方の我儘本です。こちらは本の中にあとがきを掲載させていただけたので、そちらをお読みいただき…という感じもしますが、せっかくなのでここでしか言えないことを。適切な言葉が選べているか不安なので、気を悪くしたらすみません。我儘は、親のような気持ちでキャストさんの成長を実感したライブでした。と、同時になんだかすごい人たちなんだなあ、保護者目線で見るのはめちゃめちゃ失礼だななんてのも感じて。皆さんプロなんでそれはそうとしか言いようがないんですが。劇中劇キャラクターが持つ物語と、283プロアイドルのみなさんの文脈と、キャストの皆さんのそれと、いろいろな感情がそれぞれ重くてどう見ていいかわからない自分がいたなあ、という思い出があります。ショーとしては純粋に最高だったので現地で見てる最中は全然そんなこと思わなかったんですが、アーカイブ流し見してたり、劇中劇カップリングで盛り上がるタイムラインを見て。コンテンツがまるまる太ったって証拠なのかもしれないですね、とても贅沢なモヤモヤだ。それも含めて印象深い思い出になったライブでした。寄稿イラストについては、いちばん描きたかったシーンを純粋に描きました。コンセプトとか小手先のテクとかなしに、純粋に頑張って描きました。

ドントクライ

主催のめるそさんから企画聞いた際に、すごいのに呼ばれちゃったなあと思い、本の現物見て全く同じことをもう一度思いました。担当するページは大好きな甜花ちゃん、雑誌の広告をイメージした誌面になると伺い、背伸びした大人っぽい、蠱惑的な甜花ちゃんが描きたいなと思って描きました。甜花さんにしては強めのメイクは、型にハマった感じではなく野生的な躍動感を感じさせるものを意識しました。なので、肌もかなりテカらせてたり、あんまり美白っぽい感じじゃない。挑発的ではありつつも、睨んだような感じではなくあくまでも自然体、口は半開き。存在するだけで強いって感じを出せたらいいなと思ってました。衣装は女性を美しく見せるシースルーの長手袋のみなので露出が多くなっちゃいましたが、下品なセクシーさは出さないように心がけました。ぶっちゃけ話で言うと、めるそさんにお渡しした時点で結構背景がダサくて、ずっと心残りに思っていたのですが、編集、文字組の段階でめるそさんが綺麗に切り抜いてバチっと決まる画面にしてくださいました。本当に感謝です。

全体通して

1年前から楽しみにしてたssfが終わっちゃった。流石にみんな力作揃いでした。僕はといえば、寄稿でまあまあな量書いた感じがするっちゃしますが、自分の本欲しかったななんて思ったりもする。6月はみんな出ますか?