雨がしとしと降る薄暗い日の和室のにおいを嗅ぐと、子供の頃を思い出す。古い借家の縁側兼廊下の引き戸の内側から、屋根から滴る雨垂れを眺めていた記憶。古く湿った、たぶん黴のにおいも混ざった、なんともいえないにおい。畳のにおい。押入れの湿ったにおい。薄暗い部屋の中。しとしと降る雨だれ。ほかの人はどうなんだろう。よその家の畳の部屋は、湿ったにおいとかするのかな。日常永田聡本名ではありません。1968年生まれ、素人チューバ吹き。 脳内整理のための書き散らし用にちょうどいいかなって思って登録したものの、飽きやすいので何も書かずに放置する可能性大です。