こんにちは。猫と暮らしています。
猫と暮らしている人なんて山ほどいると思いますが、わたしの家での猫との暮らしかたを、ちょっとお話ししたくなったので、文字にしてみることにしました。
猫を飼うというよりは、猫と暮らしています。猫は両手を超えるくらいたくさんいます。住んでいる家(というか部屋)は小さいです。人間としては一人暮らしです。基本情報はこのくらい。
本題ですが、わたしは猫に対して『可愛いね大好きだよよしよしよし』って気持ちで接するというよりは、ただ猫と暮らしています。暮らしのなかに猫がいるのがふつうのふつうの日常。たとえばソファに座ってスマホを見ているときに、猫が部屋を歩いたりご飯を食べたり、眠ったり喧嘩したりしていて。右を見たら眠っている猫。正面を見たらカリカリと音を立ててご飯を食べている猫。見えないところでは喧嘩をしている声が聞こえたり、足元にひとりくっついて擦り寄っていたりして。で、喧嘩してるなあ。とか、よく寝るなあ、とか、あのふたり仲良いなあ、なんてことを考えて、またスマホの世界に戻る。そういうふうに猫と暮らしています。
先日うちにきたお友達が、この部屋を見渡して、「ドンコがいる家に猫がいるんじゃなくて、『猫の家』にドンコ も住まわせてもらってるって感じだね」って言ったんですけど、まさしくそれです。言語化がうまい! その通りだと思いました。
家族ともちょっと違う。でも家族が近いのかな。自分と猫たち、それぞれ個体として同じ空間で暮らしているって感じです。
朝起きたらそばにいる子に「おはよう」って声をかけるし、外から帰ってきたら「ただいまー」も言う。よしよし可愛いね大好きだよって気持ちももちろんもちろんあるし、外出時には早く帰って会いたいって思う。過剰な愛も持ってます。うちの子たち大好き。みんな大好き。ずっとそばにいて!
なのですが、基本的には共存している気持ちで、猫たちもわりと自立していて、さらっとした関係を築いています。
とはいえ猫は猫なので、人間にしかできないこともあり……。そこはお手伝いさせていただいています。食べるものを選んだり、よそったり、病気に気づいて病院に行ったり、決められた薬を飲んだり、空調を整えたり、そういうのができない子達なので、そのあたりのお手伝い「だけ」しています。そうそう基本的には猫たちの関係は猫達に任せていますが、喧嘩の仲裁もたまにします。たまーーにね。
そして、そして、人間に与えられし一番大事な使命がトイレの片付けと部屋の掃除。歩く毛玉たちが快適に暮らせるように、このために生まれてきたんか? と思うぐらい四六時中やってる気がします。
そんなわけで? その環境をキープするために、必要なものを与えてあげられる力を持つために、自分の健康にも気をつけるし、辞めたい辞めたいといいながら会社にも行っています。それができる力をくれているのは猫たちなので、なんなら自分の存在意義まで与えてくれちゃったりしているので、わたしと猫たちの暮らしは順調で、とても平等に成り立っている関係だなと思います。
お友達の真似をして日常の話を文字にしてみました。今は土曜日のぎりぎり午前中。掃除や雑用を終えた人間のいるこの空間には、やっぱりたくさん猫がいます。歩く猫がひとりと、残りの猫はみんな寝ています。歩く猫は通り過ぎるとき、ちらっとわたしのことを見ます。