音楽と本が好きだった10代。
図書館が居場所だった高校生は一冊の本と出逢い大きく人生が変わりました。
その本の名は「書を捨てよ町へ出よう」。
それは受験対策のために読まされた本ではなく初めて自分の意思で選んだ本。
寺山修司が巧みに操る言葉はわたしの中に得体の知れないものを埋め込んでいきました。
"自分自身を扇動する"
という研ぎ澄まされた感覚。
もう若くはありませんがこの感覚はまだ失われていません。
人生の途中で本から離れた長い時期もありましたが再び戻り今は
「書を抱え街へ出よう」
の日々を送っています。