仕事がパニックだ。
プレイイングマネージャーとかいう日本社会の闇に飲まれている。自身もプロジェクトの船頭に立ちつつ、年度末ということでチームメンバーの面談や査定、そして面接、諸々の管理職業務の対応は止まらないどころか濁流のように押し寄せる。
管理職になる前はバキバキのプレイヤーで、深夜にオフィスでキレて机を蹴り飛ばしたり、平気で不満を口にするような駄犬だった。今思えば猛獣使いみたいなプロデューサーが私を使役していた。
管理職になった時思ったことは「あ、これやばいな、獣みたいな仕事はしていけない」ということだった。
そういう首輪の意味での任命かはわからなかった。それでも、より理性が求められていることは明白だった。感覚だけで、獣の勘で仕事を進めるな、と。
そんなこんなで私は今まで「こっちの方が面白い」「これは可愛い好き」というガキのような感覚でしていた仕事にロジカルさや、数字的根拠を添える必要が出た。結果は変わらない。そもそも業界も職種もこれしか経験がないので、いままでの経験から道筋はみえていた。それでも「こっちが面白い」だとノンロジックなのでダメになった。
さらに己の首を絞めたのは「中間管理職」という立場上、公の場では八方美人になる必要があったことだ。
チームメンバーが私の上のレイヤーの不満を口にしても「まあまあ、○○さんも考えがあるんだよ^_^」と答える。心理的安全性が著しく低下した。下からの突き上げや、上からの抑圧があるのではないかと日々怯えるようになった。
会社への忠誠度が下がった。そんな中仕事をしていても、口では「会社の利益のため〜」と言っているが何も考えていない。オートモードだ。それでも仕事の波は押し寄せる。とにかくやる、道筋がみえているものに対してコミットをしていく。
仕事がパニックだ。
何を間違えたのか、何がいけないのか、もしも時間を巻き戻せるとしてもきっと私は同じ判断をするだろう。正解がわからない。
理性的で公平で、仁義は大切にしつつ……みんなの意見を聞いて取り入れて、……
「きっと俺は大きな……何かの歯車に過ぎないんだと思う」
悠仁………?!
「錆びつくまで仕事を片付け続ける、それがこの会社での俺の役割なんだ」
悠仁……、オマエは俺の大事な弟だ。楽な道を歩めと、堕落しろと言いたいわけではない。だが、兄の俺が今は傍にいる。だから、その役割の意味が生まれるまで、それが数百年後であったとしても、それまで傍に居させてくれないか。そして意味を成した時でいいから、全力で悠仁を褒め称えさせてくれ。
今一体私は何を……。
そうか、私に足りないのはオタク的な活動だったのかもしれない。今日寝る前はpixivを開こう。