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YMOの好きな曲

どりる
·
公開:2024/7/31

今でもYMOをよく聴く。

聴き始めた頃(中学生だよ…)は当然のように、『ライディーン』『テクノポリス』などが(ベタに)好きだったんですが、何十年も聴いていると好きな曲も変わってくるものです。

最近だと一番好きなのは『MULTIPLIES』です。どっかで聞き覚えのあるイントロから始まる、スカをベースにしたリズム隊に、サーフロックなギターが絡まり、ケチャともなんとも言えないサンプリングされた掛け声が混ざり…すごく、楽しそうなんですよ、この曲。『増殖』という、コント混ざりなアルバムに収録されてるだけに、通しで聴きにくいのが難儀です。『増殖』はイントロもかっこいいんですけどね。

同じ方向性で、スカ&ケチャではなく、沖縄音楽をベースにしたような感じなのが2nd収録の『Absolute Ego Dance』ですね。この2曲は何度聴いても好きです。

明るいんだか暗いんだかよくわからないアルバム『テクノデリック』のラストを飾る『前奏』『後奏』も素晴らしいです。坂本龍一が、一段上のメタ的な視点から人間の営みを観察して音楽にしている…なんてことすら考えてしまいます。インダストリアルなサンプリング音に乗っかる、優しさを感じられるメロディがすごくいいですね。こんなに和むインダストリアルも、なかなか無いんじゃないかと思うんですが、どうでしょうか。

この曲に関する逸話は「YMOのONGAKU」という本で読みました。YMOの周囲の方のインタビュー集で、当時工場の音を録音したスタッフご本人の話もあります。とても愛にあふれた本でおすすめ。

『浮気なぼくら』だと、特に『邂逅』は歌詞の寂しさを激しい音の尖り具合でごまかそうとする、一種のツンデレのようなズレ方がなんかいいんですよね… アウトロで段々と少なくなっていく音数、最後までなり続ける鐘の音。「ああ、YMOはここまでなんだな…」と思わせるには充分過ぎます。

ロスタイム的に出た『SERVICE』は、テクノバンドという縛りからも解き放たれたかのような作品集。コントも挟まれてはいますがトラックが被っていないので、『増殖』よりかは聴きやすい(飛ばしやすい)です。ここでは「Shadows on the Ground」と「Perspective」がすごくいいですね。

Perspectiveは、日々の生活をミニマムに表現したような歌ですが、YMOという派手な祭が終わって日常に帰って行くような、そんな気持ちになります。

で、再生期とスケッチショウを挟んで、HASYMO期に出した『The City of Light』がまた素晴らしくて…という話になるキリがないので、今回はこの辺で。