デザイナーの存在意義

味わい日記
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昨年、私はポッドキャストで「アメリカにおけるUXデザイナーやリサーチャーを含む広義のデザイン関連職の信頼度低下」について何度か言及しました。この話題に関連して、昨年末、MITが次のような記事を公開しました。

この時期に、ほぼ日刊イトイ新聞の記事で宮本さんとの対談を読んでいました。記事のタイトルは「最少人数のチームで | なにもできないからプロデューサーになった」です。

宮本

最終的には100人とか200人規模の チームでつくるプロジェクトでも、 最初は絞って5人とかではじめるんですよ。 30人以上にしてはダメ、とか。 そういうときにいちばんよくやるのは、 最初のチームにデザイナーを入れないこと。

ゲーム会社におけるデザイナーの役割が主に装飾に限られることが多い前提で記事を読みました。

ただ、異なる角度からデザイナーの価値について論じられたこれらの記事は、私にとってかなり刺激的でした。

デザイン経営宣言以降の流れとして、デザイン界隈の人々がデザイナー本位で発信し、その結果が評価されるようになっています。

デザイナーの価値が低下しているとは思っていませんが、ユーザーとビジネスの間で価値を提供できる人だけが生き残ると感じています。

抽象的なアプローチに留まっている人は、具体的なスキルを磨いて信頼回復が必要なのではないでしょうか。

そんなことを感じた2つの記事でした。

@dubhunter
「株式会社アジケ」代表取締役。UXとサービスデザインに特化したデザイン会社を経営。過去にスタートアップ複数社のCXO、上場企業のUXフェローを経験。AI時代における人間中心設計デザインが現在の関心領域。社名は「味気ある世の中を創る」理念に基づく。東京本社、福岡拠点で二拠点経営を実践中。 ajike.co.jp