受け止め、受け取らない

味わい日記
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好きなポッドキャスト番組があります。

「笑い飯 哲夫のサタデー・ナイト仏教」を毎週聞いています。

少し前の回になりますが、哲夫さんとサバンナの八木さんがリスナーからの相談に応じるエピソードをふと思い出しました。

その中の一つの相談は「知人に怒られ、罵詈雑言が書かれたLINEが届いた。どうすれば平穏を取り戻せるか」というものでした。

ここで、哲夫さんがブッダのエピソードを交えてアドバイスをしました。

他宗教の方が「あなたがやっていることはインチキだ」とブッダに罵詈雑言を浴びせた際、ブッダは静かに聞いていただけで何も返答しませんでした。

質問者が「なぜ何も答えないのか?」と尋ねると、ブッダは「受け取らないので、そのままお返しします」と答えました。

なるほど。聞くことは大切だが、その意見を受け入れなくてもいいのかと腹落ちしました。

私は、不満や怒りを匿名であるいは噂話で言ってくる人々に対しても、誠実に話してくれるなら真剣に耳を傾けます。ただし、内容が明らかに不合理である場合は最近では無視するようにしています。

説得を試みても、相手が受け入れる状態にない時は意味がありません。ましてや論破をしたら逆恨みされるでしょう。

人に話を聞いてもらうことは、その人の時間をいただくことです。

そのため、質問を明確にし、答えやすいように配慮する必要があります。テキストで質問する際も、相手が目の前にいるかのような言葉遣いを心掛けなければ、相手にされません。

感情に任せた質問は、答えを得ることが難しいので、改める必要がありますね。

私も気をつけます。

@dubhunter
「株式会社アジケ」代表取締役。UXとサービスデザインに特化したデザイン会社を経営。過去にスタートアップ複数社のCXO、上場企業のUXフェローを経験。AI時代における人間中心設計デザインが現在の関心領域。社名は「味気ある世の中を創る」理念に基づく。東京本社、福岡拠点で二拠点経営を実践中。 ajike.co.jp