感情とメタ視点

味わい日記
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本日の日記は、ある程度の抽象性を持って書いたため、個人的なメモとして残しておきます。

最近、特定のテーマについて複数の人々から話を聞く機会がありました。公開はできませんが、例として「採用」を挙げてみましょう。

"採用"は、採用する側、される側、そして支援する側(例えばキャリアコンサルタント)など、様々な立場の人々が関わっています。そんな感じのテーマです。

冒頭のテーマについて、まず、支援する側の方から話を聞きました。その方は実務経験が豊富で、話には一貫性と明確なストーリーがありました。注意点も的確に挙げていただき、非常に参考になりました。

次に、される側の方から話を聞く機会がありました。その方の話は、まるでノンフィクションのようで、本音と建前をテーブルの上に並べて、それらを指し示しながら解説してくれました。

自分自身を俯瞰し、メタ思考と言語化のスキルを駆使しながら、時にはリアルな感情を吐露してくれました。

私の質問の時間になったとき、どんな質問をすればいいか考えるのは難しく、自分の未熟さを感じる瞬間でした。

成長する人とは

話は変わりますが、「成長する人とはどのような人か?」という質問を受けることがあります。

私の回答は、相手やその時の状況によって変わります。

今聞かれたら、「メタ思考と素直さを持つ人」と答えるでしょう。メタ思考は、言語化して初めて成立するスキルです。

言語化して視点を変え、理解し、説明する力はコミュニケーションにおいて重要です。

メタ思考は時に人間的に冷たく、感情が乏しいと見られがちですが、素直さを併せ持つことで、その力は更に増します。

次に、「素直さ」です。

素直な人は、アドバイスを聞いた後、すぐに行動に移すことができるので、成長する可能性が高いです。

例えば、仕事で困ったことがあって上司やそのことについて詳しい人に相談することがあります。

そのとき、相談に乗ってくれた人が、「これを読んでみるといいよ」と本を勧めたとします。

その本を実際に買って、読んでみることが、素直さを示す行動です。そして、すぐかどうか?が時間軸としての係数です。

上記の例でいうと「素直さ」で成長しやすい人はアドバイスを受けたら、すぐに本を買って読む人です。

私の経験では、アドバイスをもらっても行動に移せない人がいます。特に仕事の面で、そういう人はほぼ成長しません。

元の話に戻りますが、メタ思考に感情を加えて話してくれた方に感動しました。

それは、苦悩しながらも冷静に思考し、感情を込めて言葉にする姿をその場で見たからです。

この経験から、思考力と素直さ、そして感情が融合した人の素晴らしさを再確認しました。

@dubhunter
「株式会社アジケ」代表取締役。UXとサービスデザインに特化したデザイン会社を経営。過去にスタートアップ複数社のCXO、上場企業のUXフェローを経験。AI時代における人間中心設計デザインが現在の関心領域。社名は「味気ある世の中を創る」理念に基づく。東京本社、福岡拠点で二拠点経営を実践中。 ajike.co.jp