AI/技術からデザインへの揺り戻し

味わい日記
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OpenAIのCEO解任&再着任騒動が業界を騒がせています。

関係がない私もたまにニュースを見ては「へー」「ふむふむ」などひとりで知ったような気持ちになってます。

もちろん何もわかってないです。

いま世界でもっとも頭の良い人たちが技術をどう使おうとしているのか?どこまで技術が世界を広げるのか?そんな人たちでも組織設計の課題でお家騒動につながった。

など技術の最先端への興味から人間のゴシップまで振り幅が大きいトピックだから人々の耳目を集めているのでしょう。

デザイン会社としてどう眺めようか

技術はいつの時代でも、その時代の限界まで進歩するものです。ただ、そこに対して違和感を感じ、反対方向の美しいモノを求める傾向があります。

日本でいえば、戦国時代の豊臣秀吉が全国統一間近になると、お茶や芸能に夢中になったように。

イギリスの産業革命でいえば、ものづくりを大量生産可能にしていく。すると質が悪いものが市場に流布されていくのでウィリアム・モリスがアーツ&クラフト運動を展開していく。

など、技術が社会を埋め尽くそうとして違和感を感じたときに便利さを兼ね備えた美しさを求めるようになりますよね。

アーツ&クラフト運動は後に美術とデザインに分かれていきました。

デザイン会社の経営者としては、美術にいかないようにする必要がありますね。

AIに対して問題を提起する、使い方に独創性をもたせる。などは個人の姿勢としておもしろいかもです。

ただ、経営者としてはAIをどうデザインするか?が正しい問いになると思っています。

誰に対して、機能・装飾のデザインをして体験化できるチームを組成するか?機能の理解は大変でしょうが、機能提供側になれるとは考えていないので、どう使うことで人々に味気が生まれるか?など考えてみたいと思いました。

@dubhunter
「株式会社アジケ」代表取締役。UXとサービスデザインに特化したデザイン会社を経営。過去にスタートアップ複数社のCXO、上場企業のUXフェローを経験。AI時代における人間中心設計デザインが現在の関心領域。社名は「味気ある世の中を創る」理念に基づく。東京本社、福岡拠点で二拠点経営を実践中。 ajike.co.jp