Canvaをさわりはじめました

味わい日記
·

最近、Canvaを使い始めました。

もともと使ったことはありましたが、デザインをする際には主にFigmaを使用していました。

WebサイトやUIデザインにはやはりFigmaが適していますが、誰がどのような目的で使うかに応じて、ツールを選ぶ必要があると思い始めました。

  • グラフィックデザイナー等 → illustrator、Photoshop

  • デジタル系のデザイナー → Figma

  • ノンデザイナー → ?

私たちの会社でも同じですが、広報担当者がプレスリリースやnoteに使用する画像を作成する必要があります。

このようなデザイン作業をデザイナーに依頼することがありますが、彼らは常に多忙で、依頼のコミュニケーションもスムーズにいかないことがあります。

ノンデザイナーの方々も自身の業務で忙しいため、FigmaやPhotoshopを使って画像を作成するのは現実的ではないと感じています。そのため、Canvaを試してみるという流れが出てきています。

最近では、デザインに関わる業務がノンデザイナーにも求められるようになってきており、それに備えて様々な準備をしています。

その中で、私もノンデザイナーとしてCanvaを使うことが増え、そのツールでフィードバックを返す方が良いかなと考えるようになりました。

主な目的はプレスリリースやnoteの画像を作成することですが、どの程度のスキルを身につけるべきか、またPhotoshopのような高度な操作がどこまで可能かを調べていました。

ある程度の使用経験を積んだ結果、Canvaの便利さを実感しましたので、作成したものをいくつか紹介します。

水のシズル感をどう出せるか?

ペットボトルの画像は、素材から背景を除去しました。

水しぶきの画像はChatGPTを用いて作成し、配置しました。

ペットボトルの影は、ペットボトルを複製し、ぼかしを加えました。

最終的には色味を調整して、統一感を出すかチェックしました。

これらは以前はPhotoshopで行っていた工程ですが、Canvaを使うことで手軽にできました。便利ですね〜

化粧品のシズル感

化粧品はシズル感ではないか。失礼。

実際に10分ほどで試作を行いました。

主に試したかったのは、色調補正の可能性と、絵の具のようなテクスチャの素材がどれほど利用できるか、という点です。

化粧品を表現する際、パウダーや絵の具のようなテクスチャを背景に使用することがあります。そのような素材をすぐに検索し、利用できるのは大変便利です。

このリップは元々濃い朱色でしたが、ピンク色に近づけるため色調補正を施しました。リップと絵の具の部分は色味をうまく合わせることができました。しかし、右下に描かれたモデルがリップをつけた際の印象を合わせるのは難しかったです。

コピーを適当にしたらめちゃくちゃダサくて子どもに笑われました。ボケるならちゃんとボケよう。

これからはさらに練習と調査が必要だと感じています。

ありがちなバナー

よく見かけるタイプのバナーを作成してみました。

この作業にも約10分ほどかけました。私は怠け者なので、「ある程度試してみて、満足できれば良い」というのが今回のテーマです。

Canvaのテンプレートを7割くらい使ってます。それをインポートしてから背景やフォントなどを変え、モデルの変更くらいです。

こちらもみずみずしさや光を出すための素材確認と、色調補正がうまくできるか?あたりを中心に触ってみました。

利用可能なフォントの種類が豊富であることを確認しました。特に、Morisawa系のフォントが利用できるのは驚きです。

フォントには多くの人に愛されているモリサワの「リュウミン」を使用しました。これを使いたくてMorisawaパスポートに加入する人も多いでしょう。

今回は、濃い色のグラデーションを用いてぼかすことで、高級感と同時にポップな印象を出せるかどうかを試みました。また、水しぶきのような素材がどれくらいの種類があるのかも検証しました。

パワー系の表現チェック

コピーはあの漫画から引用したものです。

太字のフォントがどれくらいの種類があるのか調べました。また、はみ出したような表現も検討していました。光の調整については、今回は見送りました。

有名サービスのバナーもトレースしておく

シンプルでありながら読みやすく、魅力的なバナーの要素を確認するため、いくつかの例をトレースしてみました。

この作業を通じて気づいた点は、四角形などの図形に影を加えることができないことでした。これは少し不便に感じます。

画像には影を加えることができますが、図形にはその操作ができないため、Canvaを使用してボタンのような表現を作成する場合、一旦画像としてダウンロードし、その後再び影を加えるという少し回りくどい工程が必要になります。

調べたところ、現在はこの方法が最適解のようです。

トレースして感じましたが、やはりイラストがかわいいんでしょうね。あのサービス。ひとつひとつこだわって作られているのがわかりました。

研修用の資料もつくってみた

その過程で、研修用の資料を作成しているのですが、初期段階ではどのフォントを選べばよいかわからないため、おすすめのフォントについて説明する資料を作成しました。

ゴシックや明朝、英文系でそれぞれ5つくらい頻出のものを紹介しました。フォントの歴史などの説明はいったんスルーしました。

PhotoshopやIllustratorでできることは、大体Canvaでも可能になっていますね。本当に素晴らしいです。

もちろん、細かな機能に関しては「これがないのか」と感じることもありましたが、圧倒的に時間を節約できるため、非常に便利です。

誰が、どのような目的で、どの程度の品質のものを作るかは、使用するツールによって変わってくるため、Canvaも楽しく使い続けようと思います。

@dubhunter
「株式会社アジケ」代表取締役。UXとサービスデザインに特化したデザイン会社を経営。過去にスタートアップ複数社のCXO、上場企業のUXフェローを経験。AI時代における人間中心設計デザインが現在の関心領域。社名は「味気ある世の中を創る」理念に基づく。東京本社、福岡拠点で二拠点経営を実践中。 ajike.co.jp