炎上したJAL機の貨物室にいたペットが亡くなってしまったことに対して、世間では様々な考えが飛び交っている。
大学生の頃まで16年間ほど犬を飼っていた。野良猫は家に住み着き、一時期は猫屋敷のようになっていたこともある。なので、今でも犬や猫が好きだし飼いたいと思うことはしばしば起きる。特に現在は森の中で暮らしており、敷地的には広大で、散歩する場所にも困らない。ただ非常に寒い地域なので冬はとても外では暮らせないため、室内で飼う必要がある。
我が家は私の母親とも一緒に暮らしており、動物を家に入れるのは大反対であり身内の同意を得ることさえ難しい。合わせてやはりペットが居ると遠出や数日家を空けることは現実的ではないと感じている。旅行に行くのに飛行機に一緒に乗せるなんていう考えはどうしても湧かない。仮に転勤が発生するような仕事をしていたとしたら、そもそもやはりペットを飼うこと自体に躊躇してしまうだろう。
ペットは家族であるという考えは分かるけれども、他人にとってはやはり動物に過ぎないと思ってもいるし、人とそれ以外の動物を同じ感覚で扱うことは私にはできない。飛行機に限らず公共交通機関の利用は避けて欲しい(もちろん盲導犬のような訓練された動物は通常とは異なることも承知しているけれど)と思う。
少し強めな言い方ではあるが、動物を飼うことは制約をつくることを自覚する必要がある。他人への配慮を優先させる気持ちと、動物側の立場を考える意識(押し付ける愛情ではなく)がなければ飼う資格などないと思っている。
高齢の母親が亡くなったとしても、今のところは飼うことを考えていない。数年後には何処か別の場所で暮らしたい気持ちがあるからだ。恐らく長距離移動を伴うし、新しい環境で世話をする自信もない。そんな私にはこの先もペットを飼うことはできないであろう。