松本清張先生の名作「砂の器」
中居正広さん主演のドラマでタイトルは知ってた。見てなかったけど。主題歌がドリカムってことも知ってた。見てなかったけど。
これまで幾度となく映像化されてきた作品。にもかかわらず、どれにも触れて来なかった我が人生。
ツイッター(エックスではなくツイッター)の相互さん方が度々話題に挙げていて、一度は観たいと思っていたのが、先日、本当に突然叶った。YouTubeで松竹公式チャンネルが、1974年版を期間限定で無料公開していたのだ。ありがとう松竹!
安定の橋本忍脚本!(山田洋次さんも共同制作)最近私が観る邦画は、ほとんど橋本忍さんが書いている。羅生門、どですかでん、生きる、日本沈没…
おそらく多くの人が鑑賞済みだと思うんで、ネタバレには気を遣わず書いていくけど、気になる方はこれ以降は読まないで下さい。
物語は、今西刑事パートと和賀英良パートに分かれている。
特に和賀の人生が壮絶すぎて、そりゃ回想シーンと演奏シーン長なるわ!ってなった。とにかく長い!
父が患っていた病気を理由に村八分。現代やと炎上必至や思ったけど、当時もその表現を問題視する声はあったみたい。
村人から邪険にされながら放浪する親子の姿に泣いた。
そんな生い立ちを背負って生きて来た子供も、権力者の娘を婚約者に持ち、愛人を妊娠させて子供は下ろせと言うクズに。そもそも、恩人を殺してしまっている時点でアカン。
英良が和賀家でどんな暮らしをしていたのか、どうやって天才ピアニストになったのかってとこはわからんかった。原作読めばわかるんかな?
父親が生存していたのには驚いた。
大霊界前の丹波哲郎さん、若手刑事の森田健作さんも見られて良かった。橋本忍脚本には結構ハマっているので、私は楽しめた。