劇団四季のアラジンを観た。
何回見ても出来がいい。出来のよさだけでいえばディズニーミュージカルの中でトップクラスだと思う。一番好きなのはノートルダムの鐘だけど、アラジンって本当によくできている。
個人的にアラジンの何が好きかというと、物理でスペクタクルをやる根性だ。私は古いタイプのオタクなので、舞台において映像演出をスペクタクルと呼ぶのは一種の甘えだと思っている節がある。その点、アラジンは人間がセットを回す、人間がマジックをする、人間がアクロバットをする、きちんと絨毯を飛ばす……などのアナログな演出が肝になっている。とてもいい。
あと人間の描き方がいいよね、ジャファーに正体をばらされて地面にうずくまりジャスミンを見上げるときの弱々しいアラジンとか、アラジンに期待させられて裏切られたときのジーニーの微笑みとか。やっぱりジーニーとアラジンのキャラ立ちが肝だなあと思う。アラジンはロマンチックラブではなくて男男関係性を見せる作品な気がする。アラジン-ジーニーとかアラジン-三馬鹿とか。
萌えオタクっぽい話をすると、オマールがかわいい。一挙手一投足が小動物っぽいし、塩顔イケメンが配役されることが多いし。アイドルみたい。オマールはかわいい。