今更ながら東京ディズニーシーのショー「ビリーヴ!〜シー・オブ・ドリームス〜」を鑑賞したので、インターネットに感想を放流する。前提として、私は人並みのディズニーファンだがパークの熱心なファンでないことは書いておく。
「夢と希望」というディズニーの根幹をテーマにショーを組み立てており、そこに忠実なのが大変好みだった。そのテーマを包括する物語をピーターパンに託したのもよい。ピーターパンは海に縁があるし、夢を信じることを強く訴えた作品だからだ。ミッキーだとちょっと安直だし……。
ピックアップする作品のチョイスもテーマに忠実だった。近作から選ばれたリメンバーミーとモアナはテーマも曲もぴったりだし、ロマンチックラブじゃないところがいい。一方でいい加減プリンセスものは禁止カードだろという気がしないでもないが、リトルマーメイドは夢と代償について描いているし、ラプンツェルは強烈な願いを推進力に物語が始まるし、アラジンには願いを叶えてくれる魔人がいるし、テーマ的には妥当だと思う。でももう少し目新しさがあってもいいんじゃないかな!ノートルダムとかいいんじゃないですか!?半分本気で半分冗談ですが。
また、ヴィランズ要素を序盤で消化して、中盤の落ち込むパート(いつもヴィランズが出てくるところ)では主人公たちの挫折にフォーカスしているのもよかった。この点では特にヴィランズがいないモアナの登板が輝いていたと思う。
ラストもきちんとピーターパンとウェンディの物語に回帰していて、夢と希望と信じる心というテーマに忠実で大変好印象だった。
MISIAの曲が蛇足だったような気はしないでもない。