私は24歳で、出会って1年もしない相手と結婚した。後悔はない。
もしかして、運が悪い?
巷に目を向ければ「価値観の合う人と出会える」みたいな触れ込みのマッチングアプリや、条件の合う人を紹介する婚活ビジネス、そして「元恋人のココがダメで〜次に付き合うとしたらこういう人が良くて〜」なんて調子の戯言に溢れている。
もし、あなたが理想のパートナーに巡り会えず、運に恵まれないことを嘆きたくなったら、その前に少しだけ考えてみて欲しい。
たった一つの問い
あなたは、以下のどちらに重きを置いているだろうか。そして、どちらが生産的な選択だろうか。
より素敵な人を探して、その人と一緒にいる契約をする
一緒にいる人の素敵なところを探して、そうでない部分とも向き合う
もちろん、そもそもの出会いがなく孤独なケースもあるし、人生において時系列による変遷は常に重要なファクターだ。結局はバランスの問題でもある。
生き方の選択
未来は誰にも予測できないどころか、過去の選択を改めたらどのような現在になっていたかを考えることさえ不毛に思えるぐらい世界は複雑で変数だらけだ。もっとも、人生が最終的に一本道であることは火を見るより明らかだし、何より人間は可能性を取っておくために損をする生き物だ。
私は生き残って豊かさを勝ち取ることに貪欲だから、運命のパートナーを探したりしなかった。身近な人の魅力を探すことから始めた。好意を伝えることに差し支えのないと見込んだ相手には早く素直に伝えて、正直たくさん振られた。好意を伝えることさえ難しい相手はさっさと諦めた。おかげで疎遠になっても険悪な関係になることはないし、社会人になって「早く結婚したい」と公言してから2年経たずして入籍した。
もちろん、どんな生き方だって素敵なんだから、自分が望むなら好きに生きたらいい。妄想の中に生きるのもイマジネーションに満ちていて楽しいだろう。クールで孤独な生涯も否定する気はない。お好きにどうぞ。
でも運の悪さを嘆いて誰かを恨んだり悪口を言うぐらいなら、先ほどの問いかけを思い出して欲しい。自分の信念と覚悟、そして生き方の選択について考えて欲しい。
ところで
恋愛結婚の是非みたいな話は面倒なので置いておいた。私の主張としては、「考えがあって逆張りしたいなら、お好きにどうぞ。」に尽きる。