チームのリーダーとしてやってきた半年を振り返る

eccyun
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本記事は、Lancers(ランサーズ) Advent Calendar 2024 の5日目の記事です。

私はエンジニア組織に属していて、普段はバックエンドエンジニアとして開発業務に取り組んでいます。そんな私が今年の5月からリーダーという役割でチームの活動を推進することになったので、やってきたこと・大事にしていたことをつらつらと書いていきます。

どういうリーダーでありたいか

まずはじめにどういうリーダーでありたいか考えるところからはじめました。

これまでの取り組みを通じてチームに貢献してきた自負はありましたが、それはエンジニアとしての自分であって、リーダー・マネージャーとして見た自分はどうなのかなと思い、そこにちゃんと答えていく必要があるんじゃないかな・・と。

私が得意な領域と照らし合わせてどうすれば答えられるのかを考えた結果、以下に定めてやっていくことにしました。

  • メンバーの誰かが困っているときに泥臭くても良いので行動出来ること

  • それを持ってしっかりアウトプットを出せるように整えていくこと

学ぶ

なんとなくありたいリーダー像が定まってきたものの、そこに向けてどのような動きをすると良いのかについては何も分からなかったのでマネジメントをテーマにした書籍から学ぶことにしました。

ここではいくつか読んだ本を紹介するに留めておきます。(アフィリエイトリンクではありません)

今いるメンバーで「大金星」を挙げるチームの法則――『ジャイアントキリング』の流儀

社内でおすすめされて手に取った本。チームが立ち上がってチームのステータスがどのように遷移していくか、漫画を実例に説明している点が分かりやすく取っ掛かりとしてとても良い本でした。

仕事をしていると定期的にそれまでの仕組みを見直すことで仕事の質をより高めていくタイミングがしばしばありますが、そういったチームのステータスの変わり目の場面への向き合い方が知れて良かったです。

エンジニアリングマネージャーのしごと ―チームが必要とするマネージャーになる方法

タイトルの通りでマネージャーがやっていることを網羅的に扱った本です。具体的に何からやると良いか書かれていて、節目節目で読み返している本の一つです。

諸感

ハウツー系の本を読んでいると「当たり前のことが書いてるな」と思うことがあるのですが、状況が変わっていく中で当たり前のことを当たり前にやり続けることは結構難しいと思っているので、本から得た情報を参考にチームの状態と照らし合わせて地道にやっていくことにしました。

コミュニケーションコストを惜しまない

フルリモートワークの勤務形態で仕事をしている都合で、メンバーと顔を合わせる機会がそう多くありません。チャットツールを使ったコミュニケーションも便利ですが、会話したほうが早いことも多いので気軽に会話出来る雰囲気を作っていくことを重要視していました。

  • 相談があった時の優先度は高めにする

  • 非同期でやり取りしつつ、モブワークでぐいっと進める

    • モブワークをやる理由として、最初の頃は会話することを目的にしている時もありました

  • いつでも声をかけてもらって問題ないことを伝える

  • 相談の対応に終始せず手を動かすのもちゃんとやり続ける

チームに閉じて話すと対面で仕事しているのとそう遜色ないくらいの気軽さで会話出来るようになってきたものの、やっぱり対面での会話の方が得られる情報量は多いので、より良いよな〜とは思います。

1on1

私の場合は、仕事の過程で起こった出来事・課題をきっかけにして「じゃあこういった課題に1on1の形で向き合っていくのはどうでしょう?」と提案して、相手が必要だと感じた時にその人との1on1をはじめるようにしていました。

受ける側が気持ちよく仕事出来ること、それによってパフォーマンスを発揮できることが大事だと思っていますが、気持ちよさの考え方・基準は人によって異なるので流れに沿わせつつその人に合わせて内容は変えながらやっていました。

やってみた結果として、良かったという声をもらうこともありましたが、もっと良いやり方もありそうかなと思っているので、やり方の部分は今後もアップデートしていきたいと思っています。

いいジーンズを買って気持ちをフラットにする

仕事をするうえで、気持ちをフラットにし続けることは大事なことかなと思っています。

私の場合は、新しい仕事をはじめる際にリジットのジーンズを買っておろすようにしています。過去の経験から、新しい環境では初めはうまくいかないことが多く、落ち込むこともあるので、作業着的に良いジーンズを履いて気分を上げるようにしています。

リジットのジーンズは履いているだけで経年変化によって、どんどん自分の生活に合った風合いになっていきます。仕事が停滞して上手く行かない場面でも、ジーンズは履いているだけで風合いが変わり状態として良くなっていくので「よっしゃ、頑張るぞ〜」とテンションが上がっていいです。変化していく過程がモチベーションアップに繋がっています。

買ってすぐの頃

スマートフォンをポケットにいれる癖があるので、スマートフォンの形に沿ってポケットの周りは特に色が落ちています。

さいごに

最初の頃は一時的な差配の都合でマネージャーに寄った仕事をすることも多くありました。現在は差配部分が整ったこともあり、より現場に寄った形で先頭に立って仕事をしています。

組織上、大きなポジション変更なく今回のような仕事にトライ出来たことは自分にとっては良かったなと思っています。今後のキャリアを考える良いきっかけにもなりました。あまり役割にこだわらず状況に応じてその時に適した振る舞いが出来る人間になれると良いなと思っています。

今回書いた一連の内容は今時点での私が考えていることです。ここからまた1年仕事をするとまた考え方も変わっているのかなと思います。

来年また振り返った時にどのようなアップデートがあるか今から楽しみです :-)

@eccyun
エンジニアやめられない