日記はじめた

edamano
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日記はじめた

日記を始めてみた。過去に日記をつけていた経験もあるが、大抵3日坊主で終わっていた。ただし今回は一か月続けることができたから何かしら形にしようと思った。

以前からブログやポッドキャストなどのアウトプットをしたいなと思いつつ思うだけで行動できていなかった。サーバーを借りてみたり、マイクを買ってみたりもした。面白そうだと思っても行動できなかったのは続けるハードルを越えていく自信がなかったからだ。何かを記録したり表現したりしたいという気持ちはあれど、ずぼらな性格ゆえにきっかけから形になるまでタイミングを待っていた。

"しずかなインターネット"というサービスを見つけて、日記をまとめることにした。記録し、それを振り返りまとめる、アウトプットするというサイクルが回せそうだと思えた。なぜ日記なのか、どうして続けられたのかの備忘録を最初の投稿にしたいと思う。

きっかけと動機

日記を始めようと思ったきっかけはTwitterでotakuhouseさんがSubstackというサービスを用いた週のまとめ日記をみかけたことから。共感できることや、興味があること、問題に思っていることは読んでいて新鮮に映った。

なぜ新鮮に感じたか考えていたが、私のXアカウントの投稿を見返してみて、SNSの情報は"足りない"のだなと思った。自分の過去のポストはその時どきの単発の反応や感想はあるが、なぜそう思ったのかとかどういう動機や背景があったのかが書かれていない。時系列上に記号が点在しているだけで線になっていないから振り返りをするには強度が足りない。ただしその線を書いてしまうとSNSの投稿では冗長的だと思ってしまう。

ブログはどうだろうか。ブログだとやりたいことのハードルが上がってしまうと感じた。専門的な記事が求められるし、ある程度コンテンツを練って投稿を書かないといけない。

日記はそこまで肩肘を張る必要はない。SNSとブログやHPなどの文章コンテンツとの間の感覚なのだと思う。

からぱたさん(nippper"モケイの楽しさをシェアするコミュニティ"編集長)のnoteの記事で知ったが、iOS17のアップデートでは"ジャーナル"という日記機能が追加されたそうだ。タイトルは"SNSの何もかもが嫌になった人のための、「ジャーナル」のススメ。"¥500の有料記事なので詳細は伏せておくが、SNSへのうんざり感と今"ジャーナル"を書くことへの意義が秀逸に書かれている。私が感じている"もやもや"も言語化してくれていた。

記事中では"ジャーナル"では自分のために文章を書くことだと書かれていた。自分とコミュニケートするために文章を書くことが日記なのだと思う。私は一人暮らしなので仕事を除けばコミュニケーションをとらない時間が大分多い。誰かにシェアしたい"気づき"は誰にも話せないし飲み込んで終わるのが常になる。SNSではそんなどうでもよいことや、熱量を以て話したい内容を書ける場所ではなくなってしまっていると考えている。行き場のない感情や小さな"気づき"は自分のためにアウトプットするのがよいのである。

どのようなことを書くか

最初は日記を前にすると何を書けばいいか分からなかった。自分の"気づき"や考えたことに対するアウトプットはトレーニングしないとどんどん鈍っていたことに気が付く。そんな中でも少しづつ短い文章を記入する。どうでもいいこと、自分が思ったことを書く。ゆるく続けることがテーマなので大したことは書かない。何をしたのか、健康状態はどうか、日々摂取したコンテンツは何か、それらを聞いて見て体験してどう感じたか何を思ったか問題は何かどう考察するか。

日記を続けていると"気づく"ことに対する感度が上がっていると感じる。”気づき”を日記につづりたくなる。続けていくと日記の厚みが増していく。アウトプットを継続するためのスパイラルができていく。目に見えて投稿が重なっていくと達成感がある。

執筆環境

継続するのが苦手な性格のため、日々の記録をつけるにあたって続けていくための仕組みとどのような環境が必要か検討した。

なるべく毎日書くこと(ただし肩ひじは張らない)。そのためには肌身離さず持っているスマホやその情報を同期したPCで作業することをベースに考えた。紙の日記だと、私物を管理できないので、継続はできないと考えていた。私はandroid端末をメインで使っているので"ジャーナル"は利用できない。そこで候補に挙がったのがDay oneというアプリケーションだ。

Dayoneについて

Dayoneの機能は単純だが、日付と時間をベースに文章を書いていくアプリだ。アプリを開くと日付ごとにエントリが並んでいる。タブでエントリの表示形式を変更することができカレンダー形式や写真のマトリクスで表示することもできる。カレンダーを埋めていく感覚は達成感があるし、日付ベースだと、いつ書いているか、この日は何やったかなと思いだしながら後追いで日記を書くこともできる。

有料の機能だった思うが、クラウドに上げることができ、PCでも編集できる。まとめを書くときはコピペ機能が必須となるため、必要な機能だと考えて年間約¥5,000だが課金している。

あまり使わないが、どこで記入したかマップで見ることもできる。どこにいたときの日記なのかという情報からソートして見返すのも面白いかもしれない。

執筆の方法について

執筆に慣れていないときは行き詰ることも多く、ChatGPTを使って壁打ちをしていた。今回の"日記をはじめた"のエントリを書く時も、なぜそのようなことをするに至ったのかをインタビュー形式でAI側に聞いてくるようにお願いし、ひとつづつ質問を繰り出してもらった。その回答を書いていき、最後にまとめを出力させることによって文章の骨子を書きだした。

ハードはスマホやPCにBluetoothで接続させたキーボードで文字入力を行っている。

3月の頭にMX KEYS MINIというLogicoolのフラッグシップキーボードの一つを購入した。スマホで記入するときフリックだと思考に追い付かず、文を書いていくことができない。それならキーボード入力だなと思い、Bluetoothで接続でき、メカニカルでなく、コンパクトなキーボードとして本機を購入した。定価¥18,000のキーボードだけあり、タイピングが気持ちいい。これをタイピングするために日記を書いている節もあるのではないかと思わせてくれる。自作ケースも作ったので、持ち運びもできるようになった。

仕事の合間や寝る前など隙間時間に日記を書きたいなと思えるようになったこと、やりたいと思ったときに書ける環境がすぐ用意できること。日記を書くための手間(特に探す手間)がなくなったこと。これらが継続の要因だと考える。

日記が継続できるようになって、メモの必要性を感じるようになった。その時々での気づきはメモに残しておかないと覚えておけないことが多い。日記はデジタルだが、メモは紙で記録を行うことがベターだと考えている。メモの習慣は3年ほどスケジュール帳に書き続けていたが止めてしまった。持ち運ぶのに良い方法をちょっと調べて再開したいと考えている。

アウトプットとして

今回、環境を整えて続けられることができるようになった日記をアウトプットするために"しずかなインターネット"のプラットフォームを使用することにした。

きっかけで見つけたSubstackでもよかったが、サブスクみたいな形式がメインの機能であり、メインユーザーは英語圏の人たちが多かった。特徴でもあるニュースレターは面白いし、好きな文化だけど、メインの機能はもっとシンプルでよかった。noteも検討したが、UIが苦手だし、投稿記事の雰囲気が合わないので別の方法を探していた。

"しずかなインターネット"を知ったのはXでタイムラインに流れてきたMIROさんの"家庭用太陽光発電+蓄電池をつけて1年が経った"というエントリーだった。筆者のエントリーはわかりやすいし、面白かったのでぜひ読んで欲しい。

以下は"しずかなインターネット"の使い方の前半部分の引用である。

しずかなインターネットは、日記やエッセイを書くのにちょうどいい文章投稿サービスです。

ここは、Twitterやnoteのような賑やかな広場ではありません。ここは、あなたのパーソナルな部屋のようなものです。部屋に文章を置き、通りかかった人が部屋に入って自由に読むことができる… そんなコンセプトで作られました。

ここでは、頑張って有益なことを書くことは求められていません。個人的なメモや日記を気楽に書き散らしましょう。

まさにここまで書いてきた内容とマッチしたプラットフォームだ。必要最低限の機能しかないが、それがいいと思ってチョイスできる。エディターでは見出し、リスト、引用、リンク、画像の挿入、YoutubeやXの埋め込み、区切りぐらいしか機能がないが、文字の大きさなど細かな調整が不要なのは日本語で読みやすいようにデザインされたベースがあるからだし、国産サービスの強みであると思った。大きな手間を加えなくても見やすいのは、投稿のハードルを下げる一因だと思う。

最後に

長々と書いてきたが今回のポストはSNSで投稿した場合以下のポストでまとめてしまえる内容だ。

日記を継続して行える前の自分は、人と話していてもこの程度のことしか言えなかった。そんな自分にがっかりしていたし、なんとかしたいなと思っていた。なぜそう思ったのか、なにが面白くて続けていけているのかということがアウトプットできれば自分も楽しめるし、相手も楽しくさせることができるのだろうなと思う。

自分のために書いた文章をネットに上げるということに矛盾を感じながら本投稿を書いていた。ただ、まあ、これは練習なのだなと思う。日記そのものまるっと上げる訳にはいかないから編集する練習だし、コンテンツとして発信する練習な訳である。世に出して他人に見てもらわないとコンテンツの成長はない。私の好きなどのポッドキャストも雑談を1時間も2時間も続け、答えのない意味のない会話とくだらない日々の話で楽しませてくれる。日々を記録した自分との会話だって誰かを楽しませるコンテンツになりうるのだと思うことにした。

投稿を書いては消して、編集は3週間ぐらいかかっている。ただ4000文字程度の文章が書けるようになったのはいい傾向だと思う。日々の記録の成果が出ていると思う。4月も終盤だが、3月よりもいいペースで日記は続いている。まずは6か月、そして1年と続けていければいいなと思う。

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