10分日記0130_アクアマリン

edamariko
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見当たらない。ない気がしていた、ここのところ。大切なアクアマリンの指輪。母がブラジルに日食を見に行った時に、お土産で買ってきてくれた。もう30年くらい前。

サイズは適当なので人差し指でもくるくるしがちなのだが、いまや形見的なものとなり、大事な場所とか集まりに行く時にはいつも連れてくような仲だった。あれ〜?

ないと思うとそわそわする。いつも適当に外してぽんと入れるテーブルの隅の箱、その周辺、全然、ない。その下の床にもない。この前いつ酔っ払ってたっけ。いや、その日はそれを予測してつけていなかったはず…。

あの頃の母は、ちょうどいまの自分くらいの年だったのか、日食ハンターとして、友達といろんな場所に日食を見に行っていた。太陽が隠れる時が近づくにつれ、鳥がいっせいに、何度も空を横切っていく。寒くなり、暗闇、そこからまた光がこぼれる瞬間が好きだと、よく言っていた。そんな記憶と直結している水色の透明なアクアマリン。

不思議なことに、この指輪が消えるタイミングが、時々ある。ちゃんと暮らしてる?と誰かに確かめられているような。

今回もそんな感じ。

はい。確かにちょっと地に足がついてないです。気をつけます。ものすごく反省する。そして敗北感。このままなくしちゃうんだろうか。あーあ、私って。でもどこにもつけて出てないから、ぜったいある。

3日くらいそわそわしたあと、昨日やっと丁寧にテーブルのまわりを整理したら、立てていた書類をどかして現れたテーブルの足と足の間を床でつないでいる細い板の上に、いた。いや、上から落ちてもここにはふつうとまらないでしょ。。。でもやっぱり、なくしてなかった!誇らしかった。

でも…もうちょっと、ちゃんとします。

誰にいうわけでもないけれど、ちょっとつぶやく。小さいゲーム。ちょうど今日は母の誕生日でした。