クライアントワークにおける苦悩。“御用聞き”ではこの先やっていけない

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「我々が想定していたアウトプットとずいぶん違うイメージでした」

「最終的にこっち(顧客側)で大幅に修正した上で先方に提出しました」

……これは、僕がやっている編集の仕事で別々のクライアントからフィードバックを受けた言葉だ。

要約すると

期待を下回る成果物でがっかりだ。これでは御社に依頼(アウトソーシング)する意味がない

ということになるだろう。

僕たち編集者は何社も掛け持ちして同時に複数の記事制作を進行している。

明るい業界(ほぼない)、明るくない業界(ほぼこっち)などさまざま業界から仕事を請けることになる。どの分野の担当になるかはアサインされるまではわからない。

もちろん自分のキャパが限界なのであれば断ればいいのだが、大阪への移住が決定したのでとにかく金がいる。与党のパー券でええからくれってなっている今日この頃。

そんな心理状態だったので、降ってきた仕事を遮二無二(しゃにむに)受けていて進めていたところ、別々のクライアント様から同じようなお言葉を受けた。

タイトルの伏線回収になるのだが、僕は単なる“御用聞き”になっているかもしれないと思った。クライアントから言われたことをそのまま受け止めて成果物をつくってしまっているのではないか……と。

クライアントからすると予算を割いてうちの会社に依頼してくれているので、「想像を超えるアウトプット」を期待しているに違いない。想定の範囲内であれば自社でやったらええやん、ってなるに決まっている。

僕が発注側であれば同じ対応をするだろう。

多くの案件を請け負った忙しさにかまけず、クライアントの予想を上回る成果物を絶対に提出したる、と僕は決意した。具体的な方法はコーヒーを啜りながら考えることにしよう。

スピーカーから佐久間宣行のオールナイトニッポン0が流れている。番組内では、ゲスの極み乙女の新曲『人生の針』がビートを淡々と刻んでいた。

@editor
とあるweb編集者(editor)です。日常で「心が動いた瞬間」「あの頃」をテーマにつらつらと書き綴っています(気まぐれで全然別のテーマでも書きます)。読者登録してくれたら泣いて喜びます。