日記のほかに人生の半分以上を共に過ごしているものとして眼鏡がある。
そう私は生粋の眼鏡っ子だ、喜べ。
ただし残念ながら普段はコンタクトを使っている。
どうしてコンタクトなのかといわれると下り階段が怖い。お手元に何でもいいから眼鏡があればかけてみて欲しい。そして目玉をぐるぐる動かして欲しい。
眼鏡は眼球の動くすべての範囲を網羅していない隙間がある。そしてレンズというものは周辺のほうが像がゆがむのである。
なんでか階段を下りている時、よせばいいのにふと顔とレンズの隙間が気になって覗いてしまい目測を誤って踏み外して最後の数段落っこちたことがこれまでに三回くらいある。
たかだか三回だろ~という意見についてはちょっと黙ってほしい。階段で転んだことが君はあるか。勿論階段落ちするくらい落ちたら相当痛いと思うが二、三段数でも相当痛い。
目測を誤って転ぶとまず出している脚の着地点がないのでおろした足が空中をかくことになる。目測を前ではなく奥に誤った場合は尻もちをつくことになる。目測を前に見誤った場合、前につんのめる。両足の弁慶の泣き所で着地することになる。
転ぶという動作は一瞬完全に重力の支配下になる。降りるという動作はそもそも私は斜め下に向かって動いていることになる。急いでいる場合はそのパワーも追加される。階段の上で転ぶと、段差のヘリという極めて細い部分でこれら(己の体重と勢い)が出会うことになる。
無茶苦茶痛いのがお判りいただけるだろうか。
はっきり言って、直前まで凄く楽しいことがあったとしても、その後に何か予定が入っていてもそういうことが一切合切どうでもよくなる程度に痛い。あーーーーって言いながら地面を転がりたい程度に痛い。転がらないけど。
ので眼鏡で外に出かけるのが怖い。
世界が平地か階段のない世界になったら眼鏡で出かけるかもしれない。