苦情の話

eisub
·

ありがたいことにときどき、ご感想のなかに番組作りに関してのアドバイスめいたものをいただくことがある。

ただ、おおむね苦情で、口にうっかり入った苦虫を噛み潰すような気分で読んでいる。たまに、お褒めの評価もいただくが、褒められている部分がバラバラなので、そのまま受け取っていいものか、分からないでいる。

で、苦情については、おおむね、音質と喋り方についてが多い。

音質についてはこちらの技術上の問題なので、課金でどうにかできる。今までは、お金も技術も知恵もなかったので泣き寝入りするほかなかったのだけど、最近はどうにかするようにしている。

この音質についてのクレームは、ある程度、キャリアがあって、うっかり悪目立ちをしてしまったポッドキャストには必ずついて回るものだ。

こんなに長く続けて、人気もありそうなのに、こんなこともできないなんて!コテンラジオやTBSラジオポッドキャストを見習ってください!というのが来る。

ただ、多いのはポッドキャスト配信者だったり、配信者崩れだったりする方からのノイズについてのものが多いので、そういうのは粛々と直すほかない。ポップノイズ、環境音、リバーブ、云々、いろいろ言われる。受けるたびに、ありがたい、と思う努力をしている。

厄介なのは、喋り方と内容についてのアドバイスだ。

喋り方については「喋るのが早い」というのと「喋り口調が遅い」というのと両方来る。

話している内容が「説明を端折り過ぎている」、「説明過多で回りくどい」、「言い間違いが多い」というのも来る。シンプルに「喋るのが下手」とも言われる。「台本をもっと練ろ」というのもあるし、「台本を練りすぎて読んでいる」というのも来る。「何を話しているか分からない」というのもあって、おまえはなんで聴いたんですか???って思う。「わたしのわかる作品をもっととりあげてください」も来た。知らんがな。

これに関しては、聞く人はみんな個性が違うので、どうしたら良いのか、分からない。

ポッドキャストを広く聴かれようと思うと、この、みんなの言うことがバラバラなのに振り回される。

内容に関しても、求めている内容がみんなバラバラだ。

これは私の番組づくりもいけない。私がやっている農業描写探偵と、架空農業と、営農とサブカルと、農村怪談と、営農とポッドキャストは、ほんとうは5番組に分割すべき内容だ。内容がバラバラ過ぎて、そのコーナーしか聴かない、というリスナーが多い。

これをなんとか統合して毎週聞いてもらおうとしているけれど、なかなかうまく行かない。ここ最近も、ずっと苦戦を続けている。

そんな感じで、異なる層のリスナーに届くようやった結果、「ときどき刺さるけど毎週聞くほどでもない番組」というのが、たいていの当番組リスナーの印象なのではないかと思う。

こんな状況なので、何に興味をもって当番組を聴いてるのか、がわからないと何に対しての、どういったスタンスのアドバイスなのか、わからない。

勝手に来るのは、おおむね苦情なので、音質以外は当てにしないほうがいいなって思っている。日本人が自発的に書くのは苦情だけだし。

@eisub
ポッドキャストをやってます。