もうすぐ、ズートピア2の公開日
期待と不安で胸がはちきれそう。
前作(2016年公開)は、言うまでもなく素晴らしくて、子供向けのアニメーションとは到底思えないパワーを持っていて、大好き。生ぬるい多様性なんか描いてたまるかという胆力にみちみちていて、アメリカa.k.a.人種のるつぼの本気を見た。キャラデザも最高。

ただ、この10年で特定の国籍・人種・セクシュアリティの人々が世界各地で虐げられていて、そのスピードと過激さは、明確に加速度的に増えている。ディズニーもBDSの対象になっている。
日本におけるBDSガイドライン – BDS Japan Bulletin
2025年に、ディズニーが出す、ズートピア2ってどんなですか?涙
みんな大好きズートピア(2016)
公開から10年も経ってるなんて嘘だ。10年も狂い続けているはずがない。
400もシナリオ作って捨ててたらしい。もう執念だ。続編の種がまだ399個ある。
第1回:400本以上の脚本を捨てる勇気、ディズニーで作品を作るということ:『ズートピア』のヒ・ミ・ツ|シネマトゥデイ
“全ての市民は加害性とステレオタイプを持っている”という事実を、序盤から丁寧に何度も提示してくれるシナリオ、上手い…正しさの象徴であるジュディが、ずっとスプレーを身につけているのが良い。自分の手でスプレーを身につけているはずなのに、毎日の習慣に私たちは気づくことができない。被害者になることには敏感になれるのに、自分の加害性にはどこまでも鈍感になる。実際、草食動物の加害行動の動機は、肉食動物が無自覚に力で幅をきかせていたことに由来するし…(ウサギ用のイスもトイレも無い。ウサギもヒツジは責任ある仕事から外される。等々)
だから、ベルウェザーが完全なヴィランにはどうしても思えない。ジュディとベルウェザーは、お互いにとってお互いがなりえた未来で。どこが分岐点かというと、ニック!!!お前だよ!!!そしてニックに履歴書を書かせたのはジュディ!!お前だ!!!だから、一旦ジュディは今すぐニックの顔見ろ!!!!!ニックにあんな顔させられるのお前だけだよ!!!!!
深呼吸。
夢見た、やっとたどり着いたズートピアは脆い理想郷にすぎないということに身を持って気づいたジュディの最後のセリフ、何回噛んでも味がする。
Try to make the world a better place, look inside yourself and recognize that change starts with you. It starts with me. It starts with all of us.
ニックとジュディ ジュディとニック
バディになって速攻パートナーセラピーにぶち込まれている2人を予告でみて大ウケしていたところ、公式が“友達以上恋人未満”とかいうふざけた言葉で2人を表していた。

リアルにこの顔になった。
ここからは私が信じているお星さまの話をする。人には人のお星さまがあり、正しい星は存在しない。
2人はまずもってバディで、何か以上でも未満でもない。公式から定義らしいことを言われると余計に冷める。いらんこと言うな。これに尽きる。
異性同性問わず、バディものに目が無い私から言わせてもらうと、そもそも恋愛感情があるかどうかなんて本当に(本っ当に)些細なことでしかない。あってもなくても良い。別にあってもいい。でも、その1点だけ、もしくはその1点で2人が1番強く繋がっているように語ってほしくないんだ…憎いのは異性愛ではなく異性愛至上主義…
ニックは2人で逃げる時、ジュディを残して逃げない。“弱気な姿は見せるな”なんてジュディに偉そうに言った直後に、自分のトラウマを伝えてしまう(多分言うつもりはなかったはず)。ジュディのペンを捨てられない。この3本立てで2人の関係を把握するには十分でしょう!!バディの数だけ愛の形があるんだよ!!!!
2016年時点の監督のことばを、私は信じているよ…
必ずしも恋愛しているわけではないが2人が一緒にいるところをみたくなるコンビ。彼らはボーイフレンドとガールフレンドというものじゃなくて、一緒に事件の捜査をする仕事を通じてのロマンスみたいなものなんだよ。
ただ、お互いの信頼を恋と一時的に勘違いして、距離感を測りかねたりギクシャクする時期はあってもいい。むしろ、あってほしい。バディは共依存かつ視野狭窄に陥った途端、うまくいかなくなるところまでがセットなので。
2では、どんな美味しいバディがみれるかな♪
最後に
あと5回寝たら、10年越しの新作が見れる。ありがたい。期待も不安も吹っ飛ばしてくれる続編であることをお空に祈って、就寝。