ふつうの日記3/26 ラ・ガドゥー

Ellie
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公開:2024/3/26

雨が強い。髪がうねっていたのでベレー帽をかぶる。

午前、通院。良くはなってきたが懸念がないわけではないという説明をする。我ながら説明がくどいな…と思う。理路整然と話したいのに。先生は淡々と薬を増やしてくれた。前髪切りましたね、とは言い出せなかった。

家で少し仕事をしてから東京宝塚劇場へ。星組公演RRR/Violetopiaを観る。配信を除くと今日が2回めで最後。初回は訳あって4列目という驚異的な前方席だったため顔が良くて歌がうまくて踊りが素敵な人達が入れ代わり立ち代わり目の前に現れ続けて圧倒されてしまった。いい香りがした。

いつもなら2階席や後方から(舞台の中心で行われていることには目もくれずに)オペラグラスで推しを探して右往左往しているのでわたしにはもったいなさすぎる素晴らしい体験だった。で、本日はいつもの2階席で舞台の中心で行われていることには目もくれずに推しを探して右往左往した。

お芝居はかの有名なRRRをギュッと90分に凝縮した作品で大変評判がよい。映画のように虎を出してきたり激しいアクションができるわけではないから、舞踊で表現する。選ばれしとびきりのダンサーたちが惜しみなく技術を披露してくれてとても嬉しかった。

わたしの推しは英国の警察官の役で、映画にも出てくるドジっ子で意外と心が優しく戦闘能力が低い。その場面と主役たちにボコられてるとき以外は基本ポーカーフェイスだが、細かな感情のゆれを大きな目で物語っていてとてもよかった。

第2部のレビューは構成そのものもよいのだが選曲がすばらしい。エルトン・ジョンのThe King Must Dieをトップスターが歌う。えぐい。ほかにもディープ・パープルのHighway Starやフェニックスのリストマニア、フィンランドのメタルバンドNightwishの楽曲が使われたりとバラエティに富んでいる。なによりも平沢進のパレードが使われたことが一部で話題になったが、恥ずかしながらそれがどんなにすごいことなのかいまいちわからなかったのでおとなしくしていた。その場面は妖しく美しく不穏でとても素晴らしかった。

序盤、ペトゥラ・クラークのフランス語曲La Gadoue(ぬかるみ)に乗せてカップルが小粋に踊る場面がかわいらしくて気に入っている。ぬかるみといえば…うちのマンションの玄関の前は傾斜になっていて大雨だとLa Gadoueというか池ができるのでたいへん困っていて…。それは今いいから。

さて、もしプロの妄想家であるわたしが『(歌詞や曲の背景についてはいったんおいといて)なにか好きな曲で場面を作っていいよ』と言われたらどうするだろうか、とたまに考える。たとえばSylvesterのミックスで"Do you wanna funk?"からの"You Make Me Feel (Mighty Real)"で暴れまくるのはどうだろう。

あるいはカイリー・ミノーグの最近のヒット"Padam Padam"でもいい。

デュエットダンスなら豪華なアレンジはいらないのでピアノだけでドビュッシーの「月の光」がいい。やったことあるだろうか。

@ellie_smaris
bipolar disorderの観劇オタクの日記 クリスチャン(成人洗礼)です 壺を売ったりひとんちに行ったりあなたに布教したりはしません bsky.app/profile/elliesmaris.bsky.social