昔の実家は小さくて、7つ上の姉が24で最初の結婚をして家を出るまで同じ部屋だった(今思うと姉はえらい)姉が読み終わったRayを読ませてもらっていたし誰かから借りたエッツィなまんがをこっそり読んだこともある。テレビも音楽も姉と同じ。クリスマスは死ぬほどマライア・キャリーを聴かされた。ビートルズのベストだったこともある。
そんな英才教育(?)を受けたのにわたしはなぜか「アメリカのロックはダサい」とか根拠もなく言う英国かぶれの中学生になってしまった。黒歴史である。
しかも妙に真面目だから最新ヒットを聴きつつもその当時はとっくにソロだったポール・ウェラーがかっこいいなとなれば80年代のスタイル・カウンシルを聴いてみて、なんかいまいちだったのでさらに遡ってザ・ジャムに雷に打たれたような衝撃を覚える、みたいなかわいくないガキであった(それならザ・フーを聴けと思うのだけど、フーは実験的に聴こえてあんまり…だったという謎)
昔の音楽を探して聴くというのが面白いしすごくおしゃれに感じて、ザ・ジャムの時代〜それ以降のアーティストを調べたりしていた。
ジャムをニューウェーブに含めるのかはよくわからないけど、あとはザ・ポリスは演奏が上手いしメロディがいいから好き、スクイーズはほのぼのしてると思いきや急に不穏だから好き、ブロンディはサウンドはあんまり…だけど(オールディーズっぽい曲が苦手だった)デビー・ハリーがかっこいいから好き、みたいな子供っぽい理由で聴いていた。ただニューロマ(Depeche Mode, デュラン・デュランなど)はピコピコしていてダサいと思っていて、流行が一周回ってかっこよく聴こえるにはもう少しかかった。
その後急にジャズに目覚めたり、KPOPにいったりと迷走は続くのだけど音楽そのものはずーっと好き。
いまはTelenovaとMagdalena Bayの新譜が出たので交互に聴いている。どちらも自分が学生の頃の音楽(ただそれがなんなのかはわからない)に似ていて流行が一周したのを感じる。
美しいしんどさ。
何かに似ているのだが思い出せない。
デヴィッド・ボウイみたいだ(口からでまかせです)。
何が言いたいのかまったくわからないうっとおしい自分語りになってしまったけど、長い文章を久しぶりに書けたのでリハビリのつもりで置いておく。恥ずかしくなったら消す。