ワーホリ0日目備忘録

emily
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前日はなんか色々不安になって結局2時ぐらいに寝た気がする。

目覚ましを8時にセットしたのを何回も確認して、リュックにパスポートとビザ承認レター諸々必要書類のファイルがあるかを何回も確認した。

基本楽観的人間のくせに、めちゃくちゃ心配なこととなるとびっくりするぐらい石橋を叩きまくるようになる。まだ割ってないのでセーフ。多分オリハルコン製よ。知らんけど。

そんなこんなで迎えた朝。アラーム音が「ピピピ」だとしたら一音目でいつも目が覚める私。今日はアラームがなるのを爛々と光る目で待ち構えていた。ぐっすり、寝れたかは分からないけど、まぁ自室のベッドなので安心はしてたはず。

起きて、昨日買ったパン(クロワッサンと紅茶が練り込まれたパン)を食べながらイングリッシュブレックファストティーをカチコんだ。なんとなく、実家のリビングが名残惜しくていつもよりもよく噛んでゆっくりとご飯を食べた。

今日乗る飛行機はエバー航空。台湾で10時間の乗り継ぎを経て、現地時刻4/6の19:25着予定。日本時間でいうと4/7の11時ごろ。

台湾と日本でそもそも1時間の時差があるのに、バンクーバーとの時差(-16時間)もあるおかげで4/6が体感倍ぐらいあるような心地になる。ログボが倍もらえないのが残念でならない。

どうせ落とすし、と怠惰な私は日焼け止めと眉毛だけ書いて荷物の最終確認をして母の運転する車に乗り込んだ。

空港には中学からの友達3人がお見送りに。朝、ラインで別の友達数人から「いってらっしゃい」を言ってもらった。

嬉しいのと不安なのと寂しいのとわくわくとで泣きそうになったのは私だけの秘密だ。

出国手続きと保安検査を潜り抜けていざ出発。学生時代の留学は同級生と行ったけれど、今回の旅路は私一人。身を守るのも私だけ。

不安が少し嵩増しされた。

機内に乗り込んでしばらくすると機内食の時間。なんとなくお腹に優しそうなフルーツを選んだ(このあとフライドチキンを食べる女である)。

ところで皆様に質問だ。

下のお皿に載ってる緑の果物に見覚えはあるだろうか。

私はわからないまま全てを平らげた。美味しかった。なんかこう、りんごっぽい歯応えだけど、味が違う。何味かと聞かれても、分からない。馬鹿舌であることを今日ほど呪ったことはない。

素性が分からないながら全てを平らげ、国際線の醍醐味、映画鑑賞を始めた(ウィッシュがあったので迷わずそれを選択。終盤ちょっと泣いた)全くもって呑気である。不安が嵩増しされたのは嘘やったんか?

なんだかんだで曇天の台湾は桃園空港に着陸。10時間のトランジットが開始された。

桃園空港、かなり広い空港ではあったけれど行脚が趣味の私にかかれば隈なく歩くことは造作もないことである。

というか歩きすぎて今少し疲れている。

動くためのエネルギー補給(というかフルーツだけじゃ私のお腹が満たされるはずがない)と題して、チキンを頼んだ

250台湾ドル。日本円で1200円くらい。

美味しいスパイシーさではあったけど、ちょっと口がヒリヒリした。

お腹を満たして満足して空港内を練り歩く。免税店がたくさんあって楽しいところと、無料のラウンジ、無料のシャワーがあった。こういうとき日本のブランドがあると誇らしく思ってしまうのは、日本人の性だろうか。

聞くところによると、台湾のスタバには限定のパイナップルケーキがあるんだとか。殊、限定物にめっぽう弱い私である。行かないわけがない。

いざ意気込んでターミナル内のスタバでお尋ね

「なんかネットで台湾のスタバは限定のパイナップルケーキがあるって聞いたんですけどありますか」

「あー……無いですね」

「アッ、アッそう、ですか……あのー……カフェモカください……」

涙目敗走である。

リサーチ不足を呪った。

そんなこんなで今はカフェモカに心を慰めてもらっている

見よ、この極彩色アートを。

……パイナップルケーキ食べたかったな。

ただいまの台湾の時刻は19:00(日本は1時間早いので20:00)

乗り継ぎまでまぁまぁ時間がある。というか映画一本見れるぐらいは余裕がある。

良い機会だし、ここで備忘録を徒然なるままに書くのも良いかもしれない。

そう思って私は今極彩色アートを目の前にしながらこれを書いている。

まずは無事にバンクーバーに辿り着けますように。

そして入国審査をするっと通れますように。

バンクーバーに着いたらまた書こうと思う。