この記事は、ひとり積読 Advent Calendar 2023の11日目の記事です。
数年前に読書メーターに積読をひととおり登録したことがあって、見ていたら懐かしくなってピックアップしたこの本。
ただ著者と訳者の方には申し訳ないんですが、この本について語るべきことは一つしかなくて、しかも本の内容でさえありません。
ピアソンショックのことです。
詳細は上記リンク先の記事を読んでいただくとして、端的に言うと、かつてアジャイルやオブジェクト指向にまつわる良書を数多く出していたピアソン・エデュケーションという会社があったのですが、その後を継いでいたピアソン桐原社が技術書の出版から撤退することになり、プログラマー界隈に激震が走った事件です。
このニュースを受けて、そのピアソン桐原の本(で、僕が当時特に興味を持っていた分野)ということで、慌てて買った本のうちの一つでした。
当時考えていたことで当たったことは、今に至るまで再販されなかったこと。
当たらなかったことは、近い将来読みたくなるだろうと思っていたことと、そのうちプレミア価格がついて手に入りづらくなるかもと危惧していたことです。
未だ1ページも読んでおらず、価格については現在、amazonで古本だと235円からという状況です。(ちなみに新品だとさすがに5140円から)
買ったのが間違っていたとはあまり思っていなくて、実際、たとえば同じくピアソンの『ペアプログラミング』というすばらしい本があるのですが、こちらは現在amazonで古本でも5490円からという価格がついていたりします。(元は税抜き3000円)
それだけ価値のある本でも、再販されないことは普通にあるのです。
だから、『エレメンタルデザインパターン』のことは、むしろ積読の重要性、すぐに読まない本を買うことの重要性を示す本だと考えています。この本だって、いつか読みたくなる日が来るかもしれません。(正直、来ない可能性の方が高いとは思います)