こないだ川に行ったんだけど、めっちゃよすぎて、「芸術は自然を超えられないのでは?」ということに思い至ってしまった。
自然の最も美しいところの「捕捉」に成功したものが最上の芸術。だから、芸術は自然と一致したときが完成で、自然を超える日は来ない。
これは、僕が子供の頃からなんとなく思っていたことが言語化できた(できてしまった)瞬間だったと思う。
もちろん、色々な反論が考えられる。たぶん、これは結論というよりは、出発点だと思う。それでも、いやだからこそ、なのかな。あえて一度言い切ってみた。
テイルズオブファンタジア序盤の夕焼けのシーン。
↓のページの左下の画像ですね。このシーン、やっぱ名シーンなんだな。公式が1つのゲームを紹介するのに、4つだけのスクショの1つに選ばれるくらい。
天空の城ラピュタで、大きな樹を見上げるシーン。
最後に見たのもう20年以上前だから、本当に見上げるシーンがあったか正確に覚えてないし、ちょうどいい画像も出てこないんだけど、一面緑のシーンだったことは覚えている。樹のてっぺんに向かってパンしていくシーンだったような気もする。(自信度は30%くらい……)
空。
田舎で育ったから、結構空は広くて、空が好きだった。だから空の写真集とか手に取って見てみるんだけど、全然だめなんですよね。や、どの写真もとっても綺麗なんだけど、静止した平面だから。圧倒的に情報量が足りない。
なんか、あまりうまく言える気がしないんだけど、自然の最も美しいところを捕捉したかった。いや、その前にか。自然の最も美しいところを捕捉しているものに惹かれていた。そして、自分でもそれを作り出したいと思ったんだ。
20代前半くらいまではゲームを作る人になりたかったんだけど、今思えば、「ゲームを作りたかった」んじゃなくて、テイルズオブファンタジアの夕焼けのシーンを見て以来、自然の最も美しいところを捕捉するには、ゲームが最適だと思ってたんだと思う。
モネが好きなのも、ゴッホが好きなのも、セザンヌが好きなのも、アニメが好きなのも、全部そうだわな。10年前にこんなこと書いてたのを思い出した。
音楽が好きなのも、たぶん部分的にそうなんだ。特にいわゆる「ゲーム音楽」が好きなのは、ほぼそう。空の軌跡SCの「空を見上げて」って曲が本当に本当に好きなんだけど、そういうことなんや。ていうか曲名「空を見上げて」やん。まんまやん。今まで気づかんかった。
ちなみにサントラだけ聴いてもたぶん伝わりにくいと思います。ゲームは、やってるからわかる。テイルズオブファンタジアの夕焼けのシーンと、天空の城ラピュタの樹のシーンにピンと来た方は、空の軌跡SCをやって、空を見上げてみてほしい。
演劇が好きなのも、部分的にはそうだけど、違う部分もあると思う。
これな、演劇が好きになった頃に、たぶん自分がちょっと変わったんだよな。自然じゃなくて、人間に興味を持つようになったんだと思う。そんなすっきり言い切れるものでもないけど、そう言うこともできる、という感じ。
今日はここまでにしておく。