この記事は、ひとり積読 Advent Calendar 2023の9日目の記事です。
今日は『実践アジャイルテスト』、いかにも僕が読んでそうな本なんですが、読んでません。
286ページに栞が挟んでありました。500ページあまりの本なので、半分を超えたあたりで力尽きたのですね。少なくとももう5年以上は前のことだと思います。
読み切っていない理由は割とシンプルで、訳が(僕にとって)読みづらかったことと、ページ数が多いことの掛け合わせです。なんせ286ページは読んだわけで、内容は面白かったんですが、あいにく完読には至っていません。
僕自身も去年翻訳出版をした(『アジャイルリーダーシップ』)ので、技術書の翻訳という仕事の大変さ、労力に対する(金銭的な)リターンの少なさ、それゆえの尊さはわかります。そもそも出版してくれること自体が本当にありがたいことです。(僕が読みづらいと感じるだけで、「壊滅している」みたいなことでは全然ないですし)
ただ翻って、僕は翻訳の質に対する感度の高さというのか、基準の厳しさも持っているのだと思います。これは別に翻訳出版をしたからというよりは、昔からそうで、だからこそ翻訳出版ができた、という順番だと思っています。日本語にうるさいから翻訳ができる、ということですね。
不当に翻訳者の方を下げたり、攻撃したりしたくないのでちょっとまわりくどい感じになってしまいましたが、シンプルに言うと「うまく読めない」んですよねえ。。これは僕自身の能力の問題とも言えます。これが「普通に読める」人も、もちろんたくさんいると思うので。
ほな英語で読みなはれよ、という話なんですが、そこは単純に優先順位の問題で読んでません。(英語の本は相対的に優先順位が下がってしまう……)
そうこうしているうちに『Agile Testing Condensed』の翻訳がありがたくも出版され、こちらは早速読みました。
という具合なので、『実践アジャイルテスト』あるいは原著の『Agile Testing』と続編の『More Agile Testing』を読む日は来るのか、来ないのか。もしかしたら来ないかもなあ、という気もしています。
これはテストに興味がないからというわけではまったくなく、むしろアジャイルを実践する中で、いかにテストするかを当然常に自分(たち)で考え、試し続けているから、という感覚です。うーん、でもこういうのって一種の奢り、「無知の知」がない状態(知らないことに気づいていない状態)な気もしてきたから、やっぱり読んだ方がいいのかもなあ。