これ(「ベテランこそ日報を書こう」)を見て、何か言いたくなったので書いてみる。
とてもいい。
何が「とてもいい」んだろうな。
ここで紹介されている日報というプラクティスが、@koicさんがいらっしゃる、永和システムマネジメントアジャイル事業部というコンテキストで育ってきて、いきいきと機能している感じがいい。
借り物やお仕着せでない、根付いている感じ。
日報というもののよさ自体は、僕自身かなりよく知っている。僕のソフトウェアエンジニアとしてのキャリア初期5年くらいの成長を支えたものの筆頭が何かと聞かれて最初に思いつくのが、「読書」と「日報」だ。(当時は「作業ログ」と「日次のふりかえり」として理解していたが、今思えば「日報」とほぼ同義といえる)
そして「ベテランこそ日報を書こう」のスライドでは、それを個人の成長の道具にとどめず、組織の成長につなげようと試みている。
僕が今いる組織では、リモートワークを適度に活用しつつも、傾倒せず、むしろ対面・同席のよさを積極的に活かす方針を取っている。また、チーム全体が一つのプロダクト(群)を一緒に開発している。
だから、@koicさんが提案する日報というソリューションは、僕の組織では同様・同程度には機能しないだろうな、と思う。より正確に言うと、他のやり方でよりよくニーズを満たせる(満たせている)、ということだ。
@koicさんがいらっしゃる環境の、リモートワークを積極活用していたり、クライアントワークで各メンバーがプロジェクトごとに動いているといった条件でこそ、この公開日報というプラクティスが本当に花開くのだろうなと思う。
そして、それが本当に美しいと思う。そういうプラクティスを、自分たちでも発見し、また生み出していきたい。
それはそうと、日報のよさを思い出したから、久々に(個人的に)書いてみようかな、と思った。ついでに、社内にゆるく公開しておくのもいいかもしれない。
あくまで「ゆるく」公開しておくのであって、押し付けはしない。おそらく、コンテキストに合わないと思うからだ。それでも、そこから何かが花開くなら、気づいていなかったコンテキストを発見することになるのかもしれない。
それもまたいい。