ゴジラ-1.0 感想

えぬ
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11月に見てきましたが、ずっと噛み締めてる。ゴジラマイナスワンの良かったところについては語り尽くせないほどあるので、恐らくほかの方があまり言っていないことをひとつ。

海神作戦(わだつみ作戦)で使用された戦闘機について。

海神作戦の概要は↓※読まなくていい

主作戦として、ゴジラを相模湾にある相模トラフに局地戦闘機「震電」にて誘導。続いて大量のガスボンベを括り付けたケーブルを駆逐艦から引っ張ってゴジラの体に巻きつけた後、ボンベに注入された大量のフロンガスを一斉に噴出・発泡させることで、ガスの泡でゴジラを丸ごと包む。ゴジラと触れる海水の密度が小さくなることで浮力が弱まり、重量を支えられなくなったゴジラは一気に相模トラフに急速潜航する。これにより約35秒という短時間のうちに水深約1500mにまで沈降させ凄まじい水圧をかけ、ゴジラの圧壊を企てるというもの。予備作戦として、ゴジラが圧壊せず耐えた場合に備え、フロンガスボンベと同時に装着した「膨張式浮上装置」と呼ばれる大きな浮き袋を深海でふくらませ、今度は高水圧に適応した状態のゴジラを海面へと急速に浮上。超減圧を与えて窒素ガス気泡の内圧で体組織や血管を破壊、確実な駆除を狙う。(pixiv大百科引用)

………………要するに

ここで倒すと決めた位置までゴジラを誘導する為に使用された局地戦闘機「震電」

歴史好きならもしかするとここで反応するかもしれない。震電は、米軍に研究し尽くされてしまった零戦に代わって、さらに高速に、攻撃機としてブラッシュアップされて作られた。制作は第二次世界大戦終了間際に行われていたため、最終的に一度も戦地に赴くことはないまま終戦を迎え、眠ってしまった戦闘機だ。

これが、マイナスワンの世界(敗戦後の0状態の日本)に現れたゴジラを殲滅するために使用される。

主人公(神風特攻隊の生き残り)が繰り返し口にする「俺の戦争はまだ終わっていない」

彼の戦争を終わらせるため、震電は空を飛ぶ。

終戦後、米軍に回収されそのまま博物館で眠り続けている震電。そんな震電が日の目を浴びること、震電がまた日本のために戦うことができたこと、正直私はここにいちばん感動してしまった。

軽く小さな震電が、零戦と比べ物にならないスピードで旋回、特攻していく姿には、ああもしもこれが飛んでいたら、もしかしたら…。そんな遣る瀬無さまで感じる。

これから見る人には、ぜひそんな震電の有志にも着目して欲しい。

@enu_9
生きてる感想と思い出を回顧するよ