はじめに
TVシリーズ特別編集版を見てきました。
予想を裏切らず、めちゃくちゃ良かったです。お約束の特典映像もあるので、キッド様ファンは映画公開前に見ることをお勧めします。
視聴後、予告編で使われていたメインテーマがちょっと気になりました。それを軸に今年のコナン映画の内容を予想もとい妄想してみます。
結論:「世紀末の魔術師」での怪盗キッドが強くオマージュされるので、今年は過去最高にカッコいいキッド様を見れるはず!
※メインテーマ以外のネタバレありません。
メインテーマについて
皆さんご存知、冒頭で工藤新一が自己紹介している時に流れる曲のことです。
映画専用の楽曲ではなく、原曲はアニメバージョンと呼ばれています。(通称:生レバー)
このアニメバージョンをベースとして作品毎のアレンジが加えられつつ、映画第1作目から使用され続けています。
私はメインテーマのイントロドンにチャレンジした過去があり、そこそこ把握しています。
「100万ドルの五稜星」の予告編で使用されたアレンジ
2023/12/26 公開の予告編 (0:09~)
サックス調の主旋律等から、「世紀末の魔術師」アレンジのように聞こえます。直近のオマージュ路線の順番に矛盾しないこと、そして「世紀末の魔術師」が同じくキッド作品であることとも辻褄が合います。
予告編では楽曲が使用されている時間も短く、分かりやすいプレイントロ部分もカットされているので、やや判別が難しいです。
ですが、TVシリーズ特別編集版ではほぼ間違いなく「世紀末の魔術師」アレンジが使用されていました。
わざわざ違うアレンジを持ってくるとは思えないので、予告編で使用されているのは「世紀末の魔術師」のアレンジで間違いないでしょう。
直近の予告編で使用されたアレンジ
少し前までは「紺碧の棺」のメインテーマが5年連続で予告に使われる等、予告編の段階では新アレンジは未解禁だったようです。(出典:コナン メインテーマ イントロ集 ピアノ)
オマージュ路線に切り替わって以降、「ハロウィンの花嫁」と「黒鉄の魚影」の予告編のメインテーマに何が使われていたか確認してみます。
ハロウィンの花嫁
2021/12/23 公開の予告編① (0:25~)
本編のアレンジが使われています。セリフと合わせるためか、プレイントロ部分を早送りにしてイントロ部分との間に静かなセクションを作っています。安室さんのセリフと相まってカッコいいです。
黒鉄の魚影
2022/12/27 公開の予告編① (0:03~)
こちらも本編用のアレンジです。時間短め・プレイントロなしで分かりにくいですが、予告編②では特徴的なパートが使われており、容易に判別できます。
2023/03/01 公開の予告編② (0:23~)
今作は「世紀末の魔術師」をかなり意識している
ここからは考察です。
直近2作品では予告編で新アレンジを解禁しているのに対し、今作では「世紀末の魔術師」のアレンジが使用されています。
敢えてこのアレンジを使用する意図は、オマージュの強調と考えられます。去年と一昨年よりも、オマージュ元の「世紀末の魔術師」を強めに意識しているのは間違いありません。
強く意識された「世紀末の魔術師」のテーマとは
「世紀末の魔術師」からオマージュするテーマが何かを考えてみます。
結論、「怪盗キッドの扱い」と予想しました。
まずは過去2作品を振り返ると、シナリオ構造の一部に過去作をオマージュしたテーマが盛り込まれていると言えそうです。
ハロウィンの花嫁 → 時計仕掛けの摩天楼
爆弾事件
黒鉄の魚影 → 14番目の標的
水中での"Aの予感"
次に、「100万ドルの五稜星」予告編から読み取れる「世紀末の魔術師」っぽい要素を挙げてみます。
平次によるキッドの追跡
狙われる怪盗キッド(そして吹っ飛ぶモノクル)
正体がバレそうになる(世紀末の魔術師は新一、100万ドルの五稜星はキッド?)
歴史上の出来事を絡めたストーリー
上2つは「キッドの扱い」として分類できそうです。整理すると、オマージュテーマの候補は以下の3つです。
怪盗キッドの扱い
正体がバレそうになる
歴史上の出来事を絡めたストーリー
予告編で「世紀末の魔術師」アレンジを使ってまで強調するテーマとしては、2.と3.は少し違和感があります。
TVシリーズ特別編集版を作っていることも踏まえて、オマージュテーマは「怪盗キッドの扱い」と結論づけました。
100万ドルの五稜星 → 世紀末の魔術師
怪盗キッドの扱い
世紀末の魔術師 でのキッドの扱い
世紀末の魔術師は、キッド映画史上一番かっこいいキッド様が見れる作品だと思います。2016年に行われた人気投票でも7位と、キッド作品の中では最も人気です。(8位、9位もキッド作品ですが)
作中では、とにかくキザな月下の奇術師を堪能できます。シンガポールでの愉快なマジシャンとは別人です。
特に、コナン最大のピンチを颯爽と助けつつ、バレバレの謎を残して去っていくキッド様には園子じゃなくても目がハートになります。なりました。
つまり今回強調されているオマージュ元のキッドは、とにかくカッコいいんだぜ!ってことです。
結論
ここまで世紀末の魔術師を匂わせるってことは、それ以上にカッコいいキッド様が見れるってことですね、製作陣。
予告編では見ることができないクライマックス付近では、史上最高にカッコいい怪盗キッドに期待して良いのではないでしょうか。
というわけで、結論は以下です。
「世紀末の魔術師」での怪盗キッドが強くオマージュされるので、今年は過去最高にカッコいいキッド様を見れるはず!
おわりに
何かと不遇な扱いと評価を受ける劇場版での怪盗キッドですが、今作はどうなるのか楽しみです。
ちなみにwiki情報では、阿笠博士によるダジャレクイズが最初に出題されたのも「世紀末の魔術師」らしいので、こっちも期待できるかもしれません。