これは色々なメンタルヘルスサバイバーが証言しているとおりなんだけど、メンタルを壊すと絶対に元には戻らなくなる。ここでいう壊れるは、大うつ病、双極性障害、季節変調障害のようなDSMモノもそうなんだけど、適応障害や、各種臓器(有名なものは甲状腺障害や更年期障害、内臓・脳の衰え)がもたらす(精神障害とは異なると分類されているが精神障害と同じ症状を示すもの)もすべて含む。
DSMを神のごとくあがめる連中は、内臓由来のものや適応障害を決して精神障害とは認めない。彼らの宗教とは反するからだ。
というのは脱線しすぎた。とりあえずメンタルが壊れて「社会生活に著しく支障が出ている」人たちを今回の題材とする。精神医学とは厳密な定義が異なることだけご注意いただきたい。
壊れるということ
壊れるということについて、健常者諸君は多分想像が付かない。
昨日できた計算ができなくなる
4桁の数字を聞いて「なぜかその数字を記憶できなくなる」何回も聞いて、健常者をぶち切れさせるので「ごめん、紙に書いて」って言う
人の名前を思い出せない、顔を思い出せない、認識を取り出せない
仕事をしようとして、2時間くらいぼーっとしてしまう。思考が定まらない。自分が何を考えようとしているのか認識できない
何をやるにも面倒になる。ここでいう面倒は「健常者のいう面倒」とは次元が異なる。命を賭してなんとかやる気を振り絞る、レベルの面倒
部屋が魔界に沈む
風呂に一週間や二週間入らないことに抵抗がなくなる
何もしたくなくなる
好きだったことができなくなる
外見に無頓着になる
体が適切に動かなくなる。力が入らない
かと思うと、体が勝手に動く、貧乏揺すりをしたことがなかったのに、無意識で貧乏揺すりしまくってる。壁をゴンゴン蹴ってる、自覚もなく
自覚なく独り言をいうようになる。独り言をこれまで言ったことがないのに
十秒に一回ぐらい不安が急に生じる
十秒に一回ぐらい雑念が急に生じる
食欲が極端になくなる
コンビニで「食べたいものがなくて」一時間くらいぼっとする
食欲が極端に出る
お店で頼みすぎる
本来腹を立てなくてもいいことに腹を立てる
顔が引き付く。「あれ?表情ってどうやって作ってたっけ?」
会話がスムーズにできなくなる
無限反省会
普通の人がどういう会話をしてるのか、ロジカルに推論を建てて、普通の人の会話をエミューレートする
無限反省会
脳が乾いた感覚
目の周りがねばつく
内臓に強い違和感。何かがいる!!!
思い出せない
意味不明なタイミングで調子を崩す
「どういうときに調子悪いですか?」「いやー、さっぱりわからないんですよね。法則性が見えないんです」
夜何の脈絡もなしに嫌なことを思い出す
昼何の脈絡もなしに嫌なことを思い出す
思い出した嫌なことに支配される
朝急に過去の事例を思い出す。朝はアイデアフルになりやすい。ここでいうアイデアはクトゥルフの呼び声RPGの「アイデアロール」と同じやつだ。アイデアロールは失敗した方がいいけど、大抵成功しちゃうんだ
常軌を逸した自信の喪失(たぶん普通の人が想像出来るレベルではないやつ)
常軌を逸した自己否定
常軌を逸した、根拠のない不安
極端に短い周期で訪れる揺れ幅の大きい情緒不安定
極度の自責か他責に陥る。行き来する
他者か自分に強烈な攻撃衝動が生じる
思考がループしまくる
パーソナルスペースの極端な悪化
他人に対する配慮ができなくなる
急に政治に怒りがわく
Twitter/Xを10秒に一回確認する
怒りのRT/RPをしまくる
物を買いすぎる
たぶん、ここまで挙げてもごく一部似すぎないし、なんとなく思い出せたものを雑に並べただけ。しかも意図的に手加減して書いてる。これを読んだ健常者が想像する100倍以上のものを僕は挙げ続けることもできるが、ショッキングなだけなので、めちゃくちゃ手加減をしている。
サイバイブ
さて、メンヘラが壊れると前述のような症状を示すことがある。万人に共通する症状ではないが、多くの症状は社会生活を著しく困難にする。
そのため、投薬がメインとなって症状の緩和と、当人のメンタルハックに依って社会復帰を目指すことになる。睡眠と栄養と軽い運動
投薬を伴わない復帰は絶対にむり。薬はメンヘラの生命線やぞ。良くなったと思って断薬をすると絶対に失敗する
症状の完全な治療はあり得ない。うつ病が「双極性障害」や「季節変調障害」などに病状変化するだけ。だからこそ、「一生」適切な薬による治療が必須 or die
適切な投薬があっても、「絶対に元には戻らない」
結局元に戻ることは絶対にあり得ない。もとにもどせる治療法が発明できれば間違いなくノーベル賞を取れる。まぁこれは様々な人も言ってる話だ。
メンヘラサバイバーはTwitter/Xや書籍などで「こうすれば鬱を治せる」というが、当人を深く観察すれば、「コイツ典型的な双極性障害か季節変調障害やな」というのが分かる。100%分かる。いまコイツ躁状態で仕事ガンガンやってんな!とコイツ今鬱状態で潜伏してんながわかるんですよ。作家やTwitter芸人なんかは、躁状態のトキにイケイケがんがんしてるので極めてわかりやすい
つまり、メンタルヘルスの悪化からのサバイブは、決して「病気を治すこと」ではない。「投薬を駆使しつつ、うまく病気と付き合っていく」必要がある。
脳が完全に劣化するので、劣化した脳みそで戦える術を身につける
謎の要因で脳内状態が変動するので、その変動を検知して、変動による自分の違いを客観的に操縦できるようにする
躁状態のときを前提にしない。最も調子悪いときの自分が理解できることを中心に組み立てる
と言ったhackが必要になるのだ。
AI自体には、メンタルヘルスを痛めてしまう人が増えると僕は思っていて、それをAIによってなんとかしたい。
AIとメンタルヘルスというテーマに興味がある人は是非、僕にコミュニケーションを取ってほしい