さて、個人サイトとはいいますが、今回ご紹介するプライベッターやその後継(姉妹?)といえるプライベッター+を「個人サイト」と定義付けるのは、長年ホームページ作成サイトで小説サイト作って管理してきた身としては「うーん……」となってしまう自分。
ですが、小説家になろうやカクヨム、pixivといった投稿サイトとはまた違う位置づけにあるのも、確かです。
ここでは、プライベッターを無印、後発のプライベッター+を+と表現します。
無印プライベッターは、Twitterとアカウント連携可能で、Twitterのフォロワーさんに小説やイラストを見てもらうがコンセプト。
ですが、例の遊星からの物体XがAPI連携をいきなり切っちゃう騒動で、連携ができなくなり(今は復活)ついったー以外でのSNSサイトで活用してほしいというコンセプトでリリースされたのが、プライベッター+です。
最初にナノをご紹介したとき、紹介した前提条件
・小説サイトを作りたい
・スマホオンリーで作りたい(たまにPC)
・html?CSS?何もわからん
・ちょっとは見映えのいいサイトにして、見てもらいたい
・手間は少ないほうがいい
・サクサク更新したい
↑コレに当てはまる方にオススメとして、記事を書いていました。
今回紹介するプライベッターは『ちょっとは見映えのいいサイトにして、見てもらいたい』以外を網羅した投稿ツールです。
えりゅの本屋・ノベルスキー支店 | Privatter+
↑ぜひぜひフォローしてくださいませませ♡
とはいえ、紹介するといっても、プライベッターを利用し始めてまだ1年にもならないので、他の字書きの方が使用してるのを見たり、実際に小説を書いてみての感想です。
【プライベッターここがイイ】
○余計なモノに振り回されず作品だけを公開できる。
プライベッターには、ランキングというのは特にありません(閲覧数は見ることができる仕様になりました)。そういうものにあまり振り回されず、小説やイラストを(SNSを介することをメインで)Web上に公開できます。
TOPページは、プロフィールをいじるだけ。小説を書いて公開する、イラストをアップロードして公開するというだけのシンプルなUIです。
だから、自分の感覚としては「個人サイト」というよりは「小説置場」に近い。
サイトのレイアウトとか考えるの面倒という人にはおすすめです。
○公開範囲を設定できる
プライベッターは、以下の公開範囲が設定可能です。
・全体公開
・ログイン限定公開
・フォロワー限定公開
・相互フォロー限定公開
・パスワード設定公開
・非公開
↑このフォローフォロワーというのは、
+→プライベッターでのフォロワー
無印→(旧ついったーでの連携をしていた場合)ついったのフォロワー
ということらしいです。
活動メインにしているSNSによって、無印と+を使い分けすることもできますね。
○コピーガードがある
これ、小説をWeb公開するうえでありがたい機能です。
もちろん、CSSなどでコピーガードのコードを入力すれば、普通のホームページでも可能なのですが、ボタン一つで設定できるのでありがたい。
コピーガード対応している投稿サイトって、大手だとアルファポリスくらいしかなかった記憶。各小説投稿サイトさんは早急に対応してほしい。大変かもしれないけど。
○検索避け設定もできる
以前は、全体公開設定にしたら、検索避けができないとなっていましたが、現在では検索避け設定が可能になりました。
○アプリで更新できる。
プライベッター+も無印も、アプリで小説が更新できます。これは便利。いちいちブラウザ開かなくていいですよね。
○1つの投稿ウィンドウで長編が書ける。
プライベッターの小説入力UIは、pixivの小説投稿ページとほぼ同じです。
pixiv利用者にはわかると思いますが、1つの小説にページを足していく投稿スタイルではなく、1話に1つの投稿ウィンドウ。ただし、そこに入る文字数はかなり多めに設定されています。
プライベッターもこのUIで、1つの投稿ウィンドウに300000文字まで入力可能です。文庫本1冊分の作品を1つのウィンドウに入れられるというわけですね。
もちろん、Web閲覧がしやすい工夫もあります。
タグ機能や改ページ機能、名前変換機能なども当然あります。
投稿ウィンドウに独自タグを入力するスタイルですが、ちゃんとタグ挿入ボタンもあって、初心者でもわかんないということにはならないです。
と、ここまでホメホメレビューを並べましたが、もちろんこの便利さが仇になるというか、デメリットになります。
【デメリット】
×公開表示がシンプル過ぎるうえに、レイアウト不可。
シンプルイズベストとはいいますが、いわゆるホームページとはいえないレイアウト。しかも、背景や文字の色はある程度変更できますが、フォントは明朝体かゴシック体かしか選択できず、壁紙も使用できないようです。自分好みにこうしたい! ということには向いていません。
×作品の整理整頓が難しい
基本的に、ブログのように新規投稿順に作品が並んでいくスタイルです(しずインもそうですよね)。カテゴリーを設定できて、カテゴリー別に表示することは可能ですが、カテゴリー分けを読者がしなければならい仕様となっています。
作品数が多いと、いわゆるTOPページといえる投稿一覧ページが煩雑に見えがちです。しかも、レイアウト不可。私がプライベッターを個人サイトの種類に並べたくないなと思う理由の1つでもあります。
×完結作品しか置けない。
pixivと同じ投稿スタイルなので、途中更新で公開するという小説家になろうやカクヨムなど多くの投稿サイトのようなスタイルで作品を更新するのは難しいです。
反面、すでに完結した作品を保存するのには向いているといえます。10万字以上の長編の投稿はめんどくさいけど、ほら改ページタグを入れたりとか……。
【総評】
最初に書いたとおり、まさにWeb公開のできる『作品置場』には最適な投稿サイト。
余分なコンテンツもなく、コピーガード、検索避け、限定公開の種類の豊富さは優秀。SNS連携しなければ、自分だけの小説倉庫としても使用可能。
レイアウトを考えず、自作を投稿サイト以外に保管しておきたいという目的は達成できるが、レイアウトが投稿順となっているため、カテゴリー別表示を読者に委ねなければならない。