2024年1月8日。午前9時過ぎ。息子が、成人式の会場へと向かった。地元のホールでの開催である。
息子は、国が成人を18歳とする初めての新成人である。4月生まれの彼は、高校3年生になってすぐに成人となった。だが、まだ学生であった彼にとっては、いまいちピンとこなかっただろう。だけど、成人式はまたちがう。あ、今は成人式じゃなくて20歳の祝いの会だっけ? しらんけど。
末っ子が二十歳になって、成人式を迎えて、私は一応『保護者』からは卒業した。もう、子どもたちがやることに何の責任も負わなくてよくなるのである。足かけ28年かかっての卒業である。おつかれさんでした。
だけど、親であることには変わらないし、成人した彼らの指針になっているのも変わらない。周囲の大人と親と比較検討して、それでも親として慕ってくれているようなので、ありがたいなーと日々思っている。
私は自分を完璧な人間だとか、立派な人間だとか微塵も思っていない。ダメなとこは本当にダメダメだし、基本的にめんどくさがりのズボラな母なのだ。
それでも、子どもたちが生まれてからは、ずっと「いいオトナ」であろうとはしている。
いいオトナって、なんだろう。
最低限、子供に対してごまかしたりはぐらかすようなことはしない、人として恥ずかしい行動をしない。どんなに不機嫌だろうが、調子悪かろうが、挨拶を欠かさない。それは、できるだけ守っていた。
そのおかげで、子どもたちはこの母を「ちょっとダメなとこもあるけど悪いオトナではない」と判断してくれているようだ。