ゴールデンウィーク、広島に帰省していた。
山陽は山「陽」と言うだけある、と思わされた。
夫が「ほら、松江より天気がいい」と何度か言った。
松江に越してから、「松江は天気が悪い日が多い気がする」と何度か言われたのだが、
『そうでもないと思うけどな、風が強い日は確かにあるけど…』
と私は思っていた。
よく思い出すと、広島にいた頃、
松江に転勤で住んだことのあるとある転勤族妻に、
「松江はなんかどんよりしてるんですよ。だから私松江に住んでる間あんまり楽しめなかったです。気分に影響しちゃって」
と言われたことがある。
あー、アメリカで言うと西海岸北部問題か、と思った。
スタバの発祥地シアトルらへんなど、
よく雨が降ってどんよりする、
なんなら向いてない人は気分に影響する、
という話なのである。
彼女の話を聞いた上で、
当時私の知っている松江と合わせて考えても、
ピンとはこなかった。
引っ越して来てからの夫の「松江はわりと天気がよくない日が多いような気がする」という言葉に、
私はうーん、そうかい?と思っていたのだが、
広島に行くと、確かに松江よりも空が晴れ渡って感じられた。
(単にものすご暑かった時に広島にいたっていう偶然かもしれんがな。)
太陽は燦燦燦燦と輝いているし、
「照りつける」という言葉が適して感じられた。
じりじりという言葉が合いそうな太陽だった。
でも、松江も太陽は燦々と輝くし、
昨日なんかは暴風かこれは?という天気ではあったものの、
私は松江の天気が気になったことがない。
もちろん感じ方は人それぞれなので、夫や知人の感じ方は否定はしない。
彼らは元来山陽の人間で、
山陽が長かった人たち。
でも私は子供の頃から数カ所を淡々とした経験があって。
彼らが長年住んだ山陽と比べたら
山陰は天気の「陽」が足りなく感じられる感覚は想像できた。
でも私は松江の天気は、
強い風もその急な勢いを含めて、
とても楽しめている。
山陰と山陽の違いを一つしみじみと感じた一件だった。