ゴールデンウィークも突入する頃になると、
何しろ大切になってくるのが、
「コドモとドコ行く?」
これである。
いや、正式には、
「コドモにどう平和に、
文句を垂れまくらさせず、
暇という言葉を連呼させず、
飽きた後にも自分で楽しむことを見つけれる場所に、
ドコ連れて行く?」
これである。
さて松江在住の長期滞在観光客の我々がまず行ってみた場所は、
出雲かんべの里である。
『出雲』と名はつくが松江市にある。
おいおい、どうなっとんじゃいと突っ込みたくなる気持ちを抑えつつ調べると、
如何にも車でしかアクセスがなさそうな名前のところだが、
ところがどっこい松江駅からバスで20分ほどという、
あらまあ思いの外公共交通機関にてのアクセスがよろしい場所である。
観光客よろしく私がそこかしこでもらってきたチラシの中にあった一箇所で、
工房館で工房体験が出来、尚、森でピザ窯でピザが焼けると!
工房体験についてはまた書くことにして、
まずは森だ森。
わずか数日前にGW中のとある日についてお電話したのに、
まさかの一つしかないピザ窯利用が空いているという。
「こんなに楽しそうなところみんなあんまり行かないのかしら」という嫌な予感がした。
いざ行ったらその予感は的中して、まあ子連れがほとんどいなかった。
というか、森にはトレイルランナーさん以外誰もいなかった。
いや、誰もいなかったとは失礼な、
私と主人が久々の着火に格闘している間、
暇な子供をもてなしてくれた、
様々なトンボ様方がいた。
やっとこさ火がついて一息ついた時には、
子供は素手でトンボを捕まえていて、
我が息子ながら、
おぬし、なかなかやりおるな…
と感心する。
ピザ窯は1時間ほど熱しないといけないらしく、その合間に山のトレイル(未舗装の道)を上り下りてみた。
途中で(恐らく危なくない)長めの蛇を見て、
恐竜時代を彷彿とさせるシダシダわらびーランドを見て、
あー、久しぶりの山道だなあと山の空気を吸って、
頂上では木にぶら下がったブランコで遊んで戻った。
ピザ窯は初めてだったもんで、それなりに格闘したがあまり上手に焼けなかった。
それでも森の中、水のほとり、焚き火の匂いと共に食べるご飯は、
普通のご飯よりも何故か美味しい。
目に煙が入って痛かったリベンジを含めて、
ゴーグルを持って再挑戦しようと思う。
網をお借りしてトンボと蝶を追っかけ回していた子供は、
小川で交尾産卵中のトンボを見つけて、
「たくさん子供産んでもらわんといけんから、離れて見てよ」
と本人なりの制限をつけて見ているようだった。
次のピザ焼きではヤゴが見れるかもね。