出雲かんべの里。
出雲と名がつきながら、松江市郊外にあって、アクセスも良い。
森でピザを作って、トンボを追い回して、機織りをして、までは他の回に書いたが、
その後に木工工房でコマを作らせてもらった。
さすがに木の切り出しまでは難しいのか、穴の空いた円の形の木材とそれにさすための棒からのスタートだった。
まず木材の端を削っていくのだが、
大人には簡単なやすりが、慣れない子供には案外難しい。
格闘しながらやすりをかける子供にとって、やすりは学びだったように思う。
コマの表面には絵柄のついた千代紙らしきものを貼っただけなのだが、
(ちなみに望めば自分で絵の具で描かせてもくださる)
これをヤスリで削り落とすようにして端を切り落とすというのが意外だった。
でもよくよく考えれば、ハサミで綺麗に切れるかもわからない切り方をするよりも、
端に沿ってやすりをかけて切り落とす方が綺麗な仕上がりになるであろうことは当然かもしれない。
だが、日常的にやすりをそんな風に使えることも知らない私なんかには驚きである。
コマの芯の先も、
特別ややこしいことはなく、単純な作業なのだが、
やすりのかけ方によって、
コマのまわり方が変わってしまう、
いや、好みに変えられると言ってもいい、
そうなるのも一つの楽しみ方だと思った。
子供はこれまた例に違わず今度は違うものを作ると意気込んでいる。
今回は私も見ているだけだったのだが、
実際工房の中にある、まだ切り出されたない木の板や穴をあげたり削るための刃なんかを見たら、
次は一緒に体験したいと思った。