なんか「もうちょっとこのネタは熟成させたいなあ」とか考えてると、書きたいネタの増殖スピードに記事の生成速度が追い付かない、という真理に到達しました。もうちょっと雑に出していこう。
「カルピスは薄めた方がうまい」って話もあるし。煮詰めて濃くなりすぎるとよくない。
「薄めた方がうまい」つながりで新人ちゃん教育の話を書くのですが、だいたいその道n十年の年寄りが「このトピックならこれは知っといた方がいい」と思う話が仮に情報量で100あるとして、それの論拠や根拠や周辺情報がそれぞれに10くらいはあって(100×10=1000)、これだけでもう1100の情報量があるんですが新人ちゃんが1回に受け止められる情報の許容量は20~30とかで、受け止めてから本人の中で定着する情報量は「3」とか「5」とかなんですよ。全然足りねぇ。
人間にキャパオーバーの情報量を一度に詰め込むとオーバーフローでぶっ壊れるかゼロにリセットされるので、100導入したい情報がある場合は許容上限の20~30くらいに刻んだ上でなんどもなんどもなんどもなんども同じ話を手をかえ品をかえ繰り返し刷り込むしかなく、たまたま運よく定着しても後日きれいさっぱり忘れるのをさらになんどもなんども繰り返すしかなく、気が長い話だな・・・ってなるのが新人ちゃん教育です。新卒研修の範囲で全部カバーとかできねぇんだよ。わかれよ。あと義務教育~大学の教育課程に押し付けるのも無理。覚えてないし忘れるし。
一応、導入の工程によっては集団全体での情報定着率が多少はマシになったりならなかったりするのでその辺は頑張りどころなわけですが、個人の単位だと忘れるやつは忘れるし覚えないやつは何をどうやっても覚えないのでどうしようもない。ほんとうに、どうしようも、ない。将来的になんかのきっかけで覚醒するかもしれないので、とりあえず記憶の引き出しの奥の方に欠片くらいは残ることを祈りつつ、「1年後に覚えてるやつが一人くらいは残るといいけどなー」くらいの気持ちで新人ちゃん教育は実施します。ここ勘違いする奴が多いんですが、特に企業で実施する集団での研修において「集団全体での情報定着率」は改善できるので意識しますが「対象者個人に対する情報の定着率」に関しては教える側ができることはほとんどないですし、見る意味がないので見ないです。「研修内容が難しすぎます」とか「こんなんやって意味あるんですか」とかよく聞かれるんですが、KPIは集団全体での定着度であって今のお前にわかる・わからないはKPIじゃない。ちなみに一定数は落ちこぼれる奴がでるのも織り込み済で想定範囲だ。
ちなみに学校教育でまじめにやってきた奴はたぶん学習内容の定着率がちょっとだけマシ。気休め程度にはマシ。逆に何もしてこなかった箸にも棒にもかからない層については、採用時にスクリーニングしとかないとOJTで受け入れる場合の現場の負荷が高すぎてまじで無理、というのが正直なところ。ことの是非がどうこうではなく、現実的にそこまで負担できないので足切りしちゃうしかない。まあ表立っては言わないし言えないけどな。
ああ、新卒研修と言えば、現場2年目くらいで実務に必要な場面が出てきたあたりで「こういうの研修で教えてもらえればよかったのに!」とか寝言をぬかすやつが一人や二人はかならず出るので、「ええ、教えましたね。君はその時寝てたかきれいさっぱり忘れてるようですが。研修資料を確認してみてください」というために研修資料にはリファレンスページがつけてありますしドキュメントとして残してあります。よかったな、復習できるぞ。噛みしめて味わえ。講義のときに「君たちはきっと覚えきれないし多分1年といわず半年後にはきれいさっぱり忘れちゃうと思う」とは言ったが「要らない」とは一言も言ってねえんだよ。