えーと。とりあえずまずこれだけ最初に宣言を。
「油汚れは酸性なのでアルカリ性で中和すると落ちる」という説は間違いです。
油汚れと酸性・アルカリ性の話【油は酸性ではない】|カガクなキッチン (kagakucook.com)
掃除・洗濯の知識講座(3):「酸性汚れをアルカリで中和」も間違い です clean03.pdf (detergent.jp)
はい、じゃあ本題。
髪のごわごわやべとべとをさらふわにする話
【ご報告】拙者は今までシャンプー不要論を唱えてきましたが、スリランカの井戸水(常温)で1週間以上行水だけで済ますと頭がなんか気持ち悪いことが再現されました。お湯だけで十分、と言いながら実際には日本の水道水に含まれる塩素に頼っていた可能性があります。
年明けにX(Twitter)で流れてきたポスト。このポストは「塩素に頼っていた」って書いてあるけど、たぶん水質だと思うのですよ。
このごわつくとかぎしつく、あと髪の根元がべとつく、をどうにかする方法。
硬水と水垢と石鹸カスと
水質がミネラル分の多い地域の場合、皮脂とそれらが結合して、石鹸カスになります。シャワーの吐水口や水道の蛇口等に水垢(白い結晶)がつく場合は該当。
髪に石鹸カスが付着していると、シャンプーの泡立ちが悪くなります。頭皮の汚れが落ちにくくなり、髪にごわつきやべとついた感が出て、髪が痛んでうねります。
・・・別に死にはしないし無害なんだけど、たまにはきれいに洗ってあげるとテンションがあがるよ。あと、「シャンプーと間違えてボディソープで洗っちゃったときのごわごわ」にも効くよ。
クエン酸水溶液を作る
酢シャンプーとか酢でリンスとか昔ありましたが、人体に無害な程度の酸性ならなんでもいいので、クエン酸を溶かして使います。
100均でボウル、掃除用クエン酸を買ってくる。
洗髪時に、ボウルにクエン酸大匙1弱くらいをいれて300mlくらいのお湯で溶かす
洗髪前に髪の根元によくなじませる
洗い流さなくていいのでそのままシャンプーする
分量に適当感が漂うのは実際適当だから。溶かし過ぎても危ない液体にはならないし。多すぎたら溶け残るけど。
クエン酸のpH値はいくつ?水溶液の濃度別に実測値を公開!|カガクなキッチン (kagakucook.com)
毎回やるのめんどくさい人はクエン酸スプレーを作ってください。
100均で掃除用スプレー容器、掃除用クエン酸を買ってくる。
スプレー容器にクエン酸大匙1.5くらいをいれ、新鮮な水道水500mlくらいをいれて、よく振って溶かす
洗髪前に髪にスプレーして、髪の根元によくなじませる
洗い流さなくていいのでそのままシャンプーする
・・・頭からお湯かぶるより量は少なくてすみます。温度湿度の高い風呂場にスプレーボトル置くとカビがくるから保存場所は気を付けてね。酸性なので目に入るとめっちゃしみます。目にいれないように気を付けて、うっかりやっちゃったら水でよく流してな。
効果とかデメリットとか
こういう人によく効きます。
髪の量が多い・太い
お住まいの地域の水道の水質が硬い
髪の根本にべとつく、ごわつく感じがある
週1~隔週くらいで続けてやってると、枝毛、切れ毛、髪のうねりが減ります。
酸性水溶液なので、セルフネイルの場合はネイルコートが傷みます。たぶん剥げるのがはやくなるとおもう。
あと、とにかく皮脂汚れがよく落ちるので洗いあがりに髪がぶわってなるかも。乾かすときに洗い流さないトリートメントとかですこししっとりさせるか、濡れた状態でヘアオイルをなじませてからドライヤーしてあげてください。