なんか久々にディレッタントって単語が流れてきたので。
最近は「好事家」って訳が定訳になってきてるみたいですが、ディレッタント。「高等遊民」とか「趣味人」っていう単語のほうが好きなんですよね、私は。
「高等遊民」、この字面からすでに漂う基本は役に立たない穀潰し感がとてもいいと思います。やっぱり漱石はさすがだな、と。
昔々、コロナ禍よりもだいぶん前に、ディレッタントという単語を聞いたことがありやなしや、という話になったとき。「いやそんなもの聞いたことがない、社会人になって初めて聞いた」という人間と「聞いたことある、見たこともある」「いや、いるよ?」という人間に分かれまして。
まあトトロみたいな扱いで、あげく「S●NYグループ以外の文脈で聞いたことがない」という話になり。いや、なんだそりゃ。たしかに「高等遊民」として認知されていた大学の同期はなんやかんやでS●NYのほうに行った気がしたが。見たことある、いたっつー証言もグループ系列に集中しており。ええ?そうなの?いっぱいはいないけど一定数はいる?
CDの録音の長さが74分に決まった理由がディレッタント的な理由だったとか、超能力研あったりとかプラネタリウムクリエイターがいたとかあったけど。もうないけど。
「オペラの一幕分」っつー発想は趣味人でないとたぶん出てこない。
最近はともかく、なんか社風的にディレッタントがいつきやすい土壌みたいなもんがあのグループにはあるのかもしれない。今でも生息してるのかなぁ。