いくつか一言二言書いておきたい感じのポストが回ってきたので。備忘代わりに。
まず一つ目。
幸か不幸か「どうにもならないポンコツ社員」には老若男女問わず直接会ったことはない。伝聞ではよく聞くけど(Xだけでなくリアルでも)。 だから、ポンコツの話を聞くと心のどこかで「それ君の育成の仕方が悪いんじゃないの?」って思う気持ちはある
・・・素敵なご意見ですね。これに対して。
出会ったことないから言えるだけのセリフなんよな。 まー何やってもマジで何も響かないから。理とか道理とか常識とか一切通用しねーから。(´・ω・`)
https://twitter.com/legendkelbin/status/1752135077788783039
後、ポンコツと未熟は別だからな。
未熟は確かに教育ひとつで変わる可能性あるが、ポンコツは「教育や年月を得てもどうにもならんかった」のがポンコツやからな。
そこ一緒くたにしたらアカン。(´・ω・`)
業界の闇を見つめてきた方は含蓄が違う。さすがケルビン先輩。さすケル。
はい次、二つ目。
最近よく「できないから見放す」とか「出来が悪いから置いてく」ってTLに流れてくるけど、クビにするならともかく、それって企業的には犯罪的な大損害だと思うんだけどいいのか? 回りまわって自分に大量の仕事が押し付けられる要因でもあるし、まともな判断じゃないと思うけど。
はい。これに対して。
これは上席にならないと分からないことなんだが、本当にできない奴に100の仕事をやらせると何故か発生したトラブルの解決と全く響かない指導と結局できなかったものの巻き取りで300くらいになって何故か自分に返ってくるので、何もやらせないのが損失の発生を最小にすることになる
追加で。
真のポンコツに何か100やらせると、追加で上席に200と中堅に300くらい後始末が発生し、他のまともなメンバーの教育やケアに回せる工数が減りジュニアがポンコツからのハラスメントでメンタルを病み中堅がブチ切れて辞めちゃったりするから塩漬けにしておくほうが良かったりするんだ。
https://twitter.com/twilight_memory/status/1752274763660341497
死んだ目をした上席さんたちの怨嗟の声。
まあここまで書いて終わりでもいいんだけど、いくつか補足を書いておこうか。
「そんなポンコツ見たことねえぞ」と思うあなたに
随分とあったかい環境でお暮しになっていらっしゃるんですねぇ(京都風)。
まあ真面目に言って、箸にも棒にもかからないレベルのポンコツを見なくて済んでいるなら、今いるその会社か組織かのポジションはそこそこ大事にした方がいいと思います。おそらくあなたが思うより貴重です。
そういう層を見なくて済んでいるのは、採用フィルタが機能している、ということ。
ちなみにメガテックから中小ベンチャーに転職したり、ビッグ4から事業会社に転職して絶望する定番のパターンがこれですね。「おまえの実績はお前自身の実力じゃなく、その会社組織のバックアップとそこにいた地頭のいいジュニア層達の献身の結果だったんだよ」ってやつ。当たり前にありすぎて、自分が恵まれてるってわからないんだね。あはははは。
「ああ、自分ポンコツですごめんなさいごめんなさい」と思うあなたに
真のポンコツはそんなこと考えない。
この話を聞いて自責思考が生まれる時点でお前は真のポンコツじゃない。あまい。
現場が育成や教育を放棄するレベルのポンコツとはどういう存在か
――あの日見たポンコツの名前を僕はまだ知らない。
・・・いや名前は知ってるな。思い出したくないだけで。
特定されないようにちょっと何人かの話を混ぜて書きますが、実際にいた人間の話をベースに「現場が育成や教育を放棄するレベルのポンコツ」がどういう存在かについて書いておきましょうか。(何人もいたんかって?そうだよ。)
エピソードも交えて書くと長くなるので、列挙形式で。
転属してきたばかり、とかではなく、在籍歴は長い。
自分のやり方に固執する。仕事のやり方について質問をされるとケチをつけられた・自分を攻撃されたと考え、反論・反撃する。
中途で転職してきたがなじもうとしない。事あるごとに、「自分の前の会社では」と言う。
新しいことを学習しようとしない。「忙しいから」とか「自分のやりたいコアの部分はそこじゃない」とか言い訳をつける。
上司は自分に仕事をまかせてくれない、自分は不当な評価を受けており、阻害されている、と考えている。
事業部門と要調整の課題を裏で勝手にやっていた。部内調整が面倒だったのか、チケット起票もレビューもなしに自己判断でレポートを事業部に渡しており、月次の官庁報告の数字が間違っていてものすごい大事に(これはそいつが辞めてからわかった)。
マネージャから依頼された自分が苦手なタスクや面倒な仕事を新卒やジュニアに丸投げする(「他の人や部下に権限移譲しろと言われているから」と理由をつけるが、マネージャからは「必ず自分でやるように」と指定・指示されている。マネージャに確認なくチケットもなしで担当者にDMで直接指示しており、担当者とマネージャの1on1で話題に出て発覚)
自分に割り振られた課題を直属のマネージャーに確認なく、勝手にチケットクローズする(「誰も何も言ってこないからもう必要ないと思っていた」と言う)
自分のやるタスクを勝手に作っている(「誰もやってくれないから自分がやるしかない」と言う。マネージャの承認やチームの合意はとっていない。)
他者へのタスクの依頼時に仕様とゴールの説明をしない(できない)。
説明資料を作らない。依頼事項をチケット・ドキュメント・その他文字で残さない。
自分のタスクの説明資料を作らない。設計や手順、実行結果をチケット・ドキュメント・コメント、その他文字で残さない。
ベンダーや外注先、オフショアの開発チームに対し高圧的な態度をとる。ハラスメントでクレームが発生。チーム外の人間に関わるタスクを当人にやらせないことで合意。
レビュワーとして、レビュー時に後出しで指摘を繰り返す。タスクのスコープ外であっても気になると指摘する。
レビュワーとして、成果物に対してレビュイーの人格を否定するような発言を繰り返す(「なんでこんなことも書けないのか」「当たり前のことができていない」等)。レビューが終わらないため遅延が拡大する。
色々な経過を踏まえ、実装、レビュー、プロジェクト担当、ベンダーコントロール、部門間調整、OJTメンター等が全部任せられないという判断がなされ、本人が社内転職したい、と言ったので、転籍にむけて調整開始。
転籍が予定されている相手に新規案件を任せられるわけもなく、結果として本人のタスクは雑務タスクくらいしかなくなる。そしたら「自分は不当な扱いをされており、パワハラを受けている」と言って人事部に直訴した(直属の上長や部門長への相談は一切なく人事部に直訴)。他の色々もあって人事部担当者がすごい顔してた、とはマネージャの言。人間怒りが限度を超すと笑顔になるらしい。
もっと色々あった気もするけどたぶんお腹一杯だとおもうからこの辺にしとくね。