思うところがあって2018年の投稿を掘り起こしてきた。
夏だし怖い話でも...ということで社会にコミットしたとあるサイコパスさんの話でも書こうとしたのだが文字にすると全くかの人の異常性が伝わらないことに気づいた。そうか、だから誰もおかしいと思わないのか。
彼はたぶん「具現化した哲学的ゾンビ」というのが一番近い。一見完璧な...いや、理想的な人間である。物腰は穏やかで丁寧、喜怒哀楽があり、少しの短所と多くの長所がある。趣味を持ち、家族があって、ペットをかわいがっている。仕事で成果を出し、部下の育成に気を払っている。
少しの愚痴を言うが誹謗中傷はしない。なんの文句もつけようがない! 心の弱い者は彼に惹かれ、彼に依存した人間はいつのまにかドロップアウトしていく。よく見ると周辺の人間が結構な数フェードアウトしているのだが誰もおかしいと思わない。彼は優しいから。たぶん誘蛾灯も優しいんだろう。
そもそも私が違和感を覚えたのはごくごく偶然だった。仕事上5年程付き合いがあっての中で多分二回。彼の想定を超える場面で私がフォローに入った後と、案件が終わった打ち上げの偶々隣に座ったとき。彼が彼の仮面を被らずに話しかけてきたのは、たぶんその時だけ。
その時の違和感は「全然別人と会話しているような印象」。そして私は彼をよく見直してみることにした。結果、彼は「とても良くできた人」だった。環境に対して非常に念入りに調整されたペルソナ。心の弱い人はふらふらと吸い寄せられる。彼の養分になる。いつの間にか消える。彼は何もしていない。
彼に惹かれた人間達は勝手に尽くして勝手に消えていくだけ。彼は何もしていない。しごく普通に話を聞く、会話する。何をしろともするなとも言わない。
思うに、私が違和感を覚えた会話は、彼が私を「人間」と...対等な個人と見なして話しかけたからではないか。彼は常に周辺の人間を人と見なしていないのではないか。そう思うのだけれども答えはわからない。たぶん彼は今でもあの会社で「優秀な幹部職」をやっているとおもう。
この投稿に書かれた社会にコミットしたサイコパスさん、今はもうその会社からは転職してると聞きました。メンヘラひっかけて事故った(不倫がバレた)って噂話もちらっと聞いた。
たぶんまたどこか別の場所で誰かを破滅させてるんだと思います。