「ミステリマニアに訊くと余計な作品語り始めるのでめんどくせえ上によくわからん」、というご意見をうけて圧縮解説。
主要な論点
登場人物としての探偵は全能全知ではない
「わかりました、犯人とトリックが。」って偉そうに語ってるけどその解の正当性や真実性は誰がどう保証するの?という話。作中に提示された情報(探偵が知りえた情報・読者が知りえた情報)を元に推理を展開したとして、それらの情報が全て真かつ証明に必要な全情報である保証は不可能である。
初っ端に犯行シーンから始まる刑事コロンボ方式(古畑任三郎)はこれが解消されている。
探偵は神でも司法でもない(じゃあ何)
なんの権利があってお前が裁いてるの?という話。
それはそれとして部外者のお前が横から口だす話じゃなくない?とかお前が余計なことしたせいで犠牲者増えとるやんけ、とか。追加で、そもそも貴様の存在が無ければこんな事件は成立しなかったのでは?とか。
だいたいざっくりこんなかんじだ。
作劇として、1についてはそもそも「読者の諸君わかるかね?」をやらなければ重大な問題はあんまり発生しない。ガバも愛嬌のうち。
2はミステリじゃなくてもちょいちょい発生するので、エクスキューズは用意しておいたほうがよい(書き手向けの情報)。
参考
Wikipediaの解説
後期クイーン的問題(こうきクイーンてきもんだい、「後期クイーン問題」とも)は、推理作家のエラリー・クイーンが著した後期作品群に典型的に見られる2つの問題の総称[要出典][1]。「作中で探偵が最終的に提示した解決が、本当に真の解決かどうか作中では証明できないこと」及び「作中で探偵が神であるかの様に振るまい、登場人物の運命を決定することについての是非」を指す
後期クイーン的問題 - Wikipedia
Yahoo知恵袋のベストアンサー
平たく言うと、 「作中で探偵が最終的に提示した解決が、本当に真の解決かどうか作中では証明できない」、ということ。
後期クイーン的問題って、わかりやすく言うとどんな問題? - 平... - Yahoo!知恵袋