昨年完成した離れ(私の仕事部屋/ゲストルーム)の内装デザインがなかなか決まらず、ああでもないこうでもないと、何度も家具の位置を動かしたり装飾アイテムを入れ替えたりしている。
私の第二の故郷である(社会人生活の大半を過ごした)香港をインテリアのテーマにしようとずっと前から考えているのだけど、あんまりシノワズリっぽくするのも古くさいし香港らしくないので、どう仕上げるべきかずーっと迷っている。で、思い切ってぐっとコンテンポラリーにしてみた。

一番広い壁には、額装したデジタルプリントを。炮台山、英皇道(フォートレスヒル、キングスロード)のミニバス乗り場。最後の香港総督クリス・パッテンも大好きだった泰昌餅家のエッグタルト。そして皇后大道(クイーンズロード)周辺の高層マンションの夜のあかり。どれも思い出の場所。
そして先月香港から届いたRick Lo氏のユニークなアートワーク。額装してバスルームに。増築工事中からすでにテーマを決めていたので、深緑のタイルも白いチョークのような壁も、天星小輪(スターフェリー)色なのだ!


昨年11月の香港ひとり旅で買った小物も、窓台に飾ってみた。めちゃくちゃノスタルジックなバスルームじゃないか!香港の仲良し朋友(パンヤオ)たちと過ごした1週間の思い出がよみがえる。

ここにも天星小輪が。香港のミニチュアトイショップ、「TINY 微影」で買ったチビ香港たち。自分の記憶がギュッと凝縮されて小さくなったようで、とても愛おしい。
滞在中TINYの支店をいくつもまわったのだけれど、公共エリアの至る所にある、私の大好きなあのオレンジ色の丸いゴミ箱のミニチュアは売り切れだった。手芸作家のASAKOさんはじめ、寸胴オレンジちゃんのファンは意外とたくさんいるらしい。今はその多くが撤去されて、何の変哲もない地味なデザインのものに替りつつあると聞き、とてもさびしい。
ちょっと古い動画だけど、こちらはASAKOさんの作品集。(元)香港居民の心をぐっとつかむ魅力がいっぱい。アイデアを立体におこせる手先の器用な方は、本当にすごいなあと思う。■