リアル『急流』

𝓔𝓽𝓽𝓪
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筒井康隆の短編『急流』。「朝便所に入って出てくるともう夜になっている」という具合に、加速度的に時間が過ぎていくお話。

筒井康隆、自選ドタバタ短編集『最後の喫煙者』表紙。筒井氏に似た男がビルの屋上でタバコをふかしているイラスト。空にはパトロールのヘリコプターが。
筒井康隆の短編『急流』の1ページ。  「もはや頼りになる時計といえば砂時計しかなく、これによって全国の時計屋の倒産と失業は決定的となった。時計を買う者はいなくなり、八十万円もするローレックスは連日値下げに次ぐ値下げでついに五千円となったがそれでも誰も買わず、食うに困った時計屋が夜逃げをたくらみ、用意してこっそり家を出ようとすると早くも夜が明けていて逃げられない。」

(写真は新潮文庫 筒井康隆 自選ドタバタ傑作集『最後の喫煙者』表紙と短編『急流』pg.18-19。詳細はALTに。)

私の日常も、朝6時に起きて気がつけばもう夜9時だったりする。英国の夏は日が長いので暗くなるのは夜9時過ぎ。明るいからまだまだ夕方だろう……と思い時計を見ると、しっかり夜なのだ。

このところ仕事が忙しくて、一昨日も昨日も今日も同じようなことをしていたような気がする。カフェやジムに行ったり、子どもと散歩に出かけたり。そういうこまごまとした出来事はあったのだけれど、あんまりディテールを覚えていなくて。なんとな〜く過ごしている感じ。生理前は記憶力もガクンと下がるので、それも影響しているのかもしれない。

なんだっけ、テュリャテュリャテュリャーリャー♪っていう曲。一週間の歌。あの日本語の歌詞、意味不明だったなあ。原曲(ロシア民謡)にはもうちょっとちゃんとしたストーリーがあるらしい。

ともだちよこれが私の〜 一週間の仕事です〜と歌いたくても、何曜日に何をしたのかまったく記憶にございません。土曜日にはリヴァプールに行って〜娘が吐いたのでトンボ帰りした〜。それは覚えているな。いろいろ大変だったから。郊外のいちごの無いストロベリーフィールドにフォーエバーしに行こうと思ったけど、叶わず。

そうだ、もうひとつ。先週の金曜日には英国で政権交代があった。さすがにこれは忘れられない出来事だった。野党・労働党が単独過半数で14年ぶりに政権を奪い返した日(というか、国民が保守党を追い出した日)。

閣僚25人中11人が女性、そしてその大半は国公立の学校で教育を受けた人たち。私立校に通っていたのは3人だけ。これだけでもすごい変化だなあ。もちろん課題は山盛りなのだけれども。◼️

@ettanity
時計は叫ぶ、今朝は行けと